独のハイブリッドSUV評価で韓国車が1位に...トヨタRAV4は?

ドイツの有力自動車紙が実施した日韓ハイブリッドSUV対決で韓国車がRAV4など日本車を制したことが分かった。どのような点が評価されたのだろうか?

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ドイツ自動車専門紙「アウト・ザイトゥン(Auto Zeitung)」は最近、日本と韓国を代表するコンパクトハイブリッドSUVの5車種について比較性能評価を行った。日本からはトヨタのRAV4、マツダのCX-5、日産のキャシュカイ(デュアリス)、韓国からは起亜自動車のスポーテージと現代自動車のツーソンが選ばれた。いずれも欧州市場で人気を博している理由で選ばれた。

※アウト・ザイトゥンの当該比較評価記事:

アウト・ザイトゥン紙は、アウト・ビルト(Auto Bild、以下AB)、アウト・モト・ウント・シュポート(Auto Motor und Sport、以下AMS)とともに自動車の本場ドイツの3大自動車専門紙の一つだ。

今回の比較評価は、欧州コンパクトSUV市場で激しい競争を繰り広げている5つのモデルを対象に▲ボディ▲乗り心地▲パワートレイン▲走行性能▲環境/経済性など5つの評価項目にわたって行われた。

総合評価で1位となったのは起亜のスポーテージだった。スポーテージは評価項目のうちボディ、乗り心地、走行性能など3項目で最高評価となり総スコア2986点で1位を記録した。

SPORTAGE / KIA

続いて、現代自動車のツーソンが総スコア2982点で2位となった。3位は2976点となったトヨタRAV4だった。4位は2957点の日産キャシュカイ、5位は2894点のマツダCX-5だった。

スポーテージはボディ項目の詳細評価項目である▲操作性/機能性▲積載荷重/牽引荷重で良いスコアを受け、乗り心地項目の詳細項目のうち▲シートコンフォート▲空調システムなどで高い評価を受けた。また走行性能部分では▲制動コントロール▲熱間制動距離▲走行安全性でスコア差を広げた。

アウト・ザイトゥン紙は「スポーテージは多様な安全装備、最も高い最大積載荷重、広大な室内空間のおかげで他の競争車より先行している」とし、「特にシートが体をよく支え、長距離旅行に適している」と説明した。

ツーソンはボディアイテムの▲全席スペース▲トランクボリュームと走行性能アイテムの▲制動コントロールと▲トラクション(牽引力)などで良い評価を受けた。

アウト・ザイトゥン紙はツーソンについて「自信感のあるデザインと最先端技術を備えており、特にトランクリモートロック解除機能と4:2:4で折りたたむことができる後部座席の背もたれが満足だ」と評した。

日本車はパワートレインに関しては総じて韓国車を圧倒したが、ボディと走行性能の評価が下回った。乗り心地と環境・経済性に関しては同レベルだった。

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