【日本人が所属する球団の現状と今後⑤】最強打線完成で球団、そしてエース悲願の世界一へ

1998年以来24年ぶりにリーグ優勝決定シリーズに進出したダルビッシュ有所属のパドレスが、球団初の世界一へ向けてさらなる補強を敢行。チームの精神的支柱でもあるエースのダルビッシュにとっても契約最終年で自身の悲願へ挑む。(1月26日時点)

2021年に続き戦力を整えて挑んだ2022年、いきなり21年の本塁打王フェルナンド・タティスJr.のバイク事故による骨折が発覚し開幕から3カ月離脱。さらに復帰直前に出場停止処分を受け、シーズン出場なし。

そんな状況のなか、MVP投票2位のマニー・マチャドの奮闘、シーズン途中のフアン・ソトの補強、そしてエースのダルビッシュは自身メジャー最多タイの16勝を挙げるなどの活躍で、地区1位のドジャースとは22勝差の2位。

ワイルドカードで2年ぶりプレーオフの出場し、地区シリーズではドジャースを破って24年ぶりにリーグ優勝決定シリーズに進出した。

球団初の世界一はまた届かなかったが、このオフはさらなる補強を敢行し、FA市場の目玉だったザンダー・ボガーツの獲得に成功。

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トレイ・ターナーやアーロン・ジャッジの獲得は不発に終わるも、続いてマット・カーペンター、ネルソン・クルーズといったベテランを獲得。タティスJr.は開幕から20試合はまだ出場できないが、最強打線が完成した。

投手陣は自身最多タイの16勝を挙げた先発陣の精神的支柱、エースのダルビッシュに、10勝のジョー・マスグローブ、8勝のブレイク・スネル。北海道日本ハム、福岡ソフトバンクでプレーし昨年5年ぶりにMLBに復帰したニック・マルチネスは再契約に合意。

中継ぎには昨季メッツで62試合に登板したセス・ルーゴを獲得。先発陣はもう一押しの補強が望まれるところだ。

The #Padres have signed Seth Lugo to a one-year contract through the 2023 season.

Details: https://t.co/GF8O9jOiGH pic.twitter.com/jFppPihDjI

— San Diego Padres (@Padres) December 22, 2022

今季終了後にFAとなるダルビッシュは、2017年のシーズン途中に移籍したドジャースで初のワールドシリーズに進出も、最終戦で負け投手となった苦い思い出がある。球団、そしてダルビッシュの悲願に向けて躍進なるか。

ちなみに、ダルビッシュは現在メジャー通算95勝、日米通算188勝。そして、メジャー史上最速で1500を達成した奪三振はあと212で2000となる節目などにも注目したい。

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