「日本人に1ウォンで売った白瓶が7300万円の韓国国宝に」...ヤバすぎる実話が公開

1920年代、京畿道八堂の近くに住んでいた山菜を掘っていたところ、白い瓶を発見した。瓶は首が長いことから、ごま油を入れるのにちょうど良い容器だなと老婆は思った。

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老婆は実際にごま油を瓶に入れて商人に1ウォンで売った。(※当時の1ウォンは現在の3~5万ウォンの価値がある。日本円で3千円~5千円)

この瓶に注目したのが、当時京城(今のソウル)に住んでいた日本人骨董商だった。妻が買ってきた瓶が李朝白磁であることを調べあげた彼は、他の骨董商に60ウォン(現在価値で18万円~30万円)でこれを売却した。

韓国国宝「白磁 靑畵鐵彩銅彩草蟲文 甁」/国立文化財研究院

以後、複数のコレクターを経て1936年に開かれたオークションで落札されたその瓶の金額は当時のお金で1万4千580ウォン(現在価値で約4374万円~7290万円)まで跳ね上がった。

これは当時の一軒家(瓦家)15軒分に相当する金額であるとされ、朝鮮白磁としては歴代最高価を記録したこの「ごま油瓶」を手に入れたのは韓国初の私立美術館である葆華閣(現在の澗松美術館)を建てたソン・ジョンピル氏(1906~1962)だった。

この瓶は後日「白磁 靑畵鐵彩銅彩草蟲文 甁」と改められ、1997年に韓国の国宝に定められた。

韓国国立文化財研究院は、白磁 靑畵鐵彩銅彩草蟲文 甁」をはじめ、国宝・宝物に指定された文化遺産13件を調査した内容などをまとめた『遺物と向き合う-私が出会った国宝・宝物』を発刊したと13日明らかにした。

『遺物と向き合う-私が出会った国宝・宝物』国立文化財研究院

冊子は美術文化財研究室研究者らが調査した内容を面白いエピソードなども含めてまとめたものだ。

研究院関係者は「今後も美術・記録文化遺産が安全に伝承され、皆が一緒に味わえるように現場調査と深層研究を並行して多様なコンテンツを作って公開する」と述べている。

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