スケート競技の普及に取り組む「日光スケーターズクラブ」は12日、日光霧降アイスアリーナで、2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪のスピードスケート女子500メートル金メダリスト小平奈緒さん(36)を特別講師に招いたスケート教室を開いた。年少から中学生まで県内外の約50人が一緒に滑り、世界一の技を体感した。
小平さんは昨年10月に現役引退し、現在は母校信州大の特任教授を務めるほか全国各地で講演や指導している。
この日の教室には初めてスケート靴を履く人や全国大会出場者も参加した。小平さんは子どもの手を取ったり滑りを見せたりして1時間半ほど指導。重心を安定させるために腕を使うことやカーブでの脚の運び方などを伝えた。鹿沼市さつきが丘小5年熊倉珠冬さん(11)は「ブレーキを優しく、分かりやすく教えてくれた」と笑顔を見せた。
教室の後は講演を行った。小平さんは「最初は友達に会えるから、スケートをやっていた」と小学生の頃を振り返り「競走して楽しい気持ちとかが1番大切。みんなの周りにも恵まれた環境があり(成長する)チャンス」とエールを送った。