「差別のない世の中に」7色の光 倉敷・南中で立志式 2年生が誓い

立志式で南中生徒がともしたレインボーカラーのキャンドル

 倉敷市西富井の南中で8日、立志式が行われた。2年生約330人が夢に向け決意を新たにするとともに、レインボーカラーのキャンドルをともし誰もが自分らしく生きられる社会の実現を誓った。

 生徒は、2学期から倉敷青年会議所と連携してLGBTQ(性的少数者)や国籍などの多様性について学んできた。将来への自覚を持つ立志式に合わせ「差別のない世の中にしよう」という思いを込め企画した。赤、黄、青など7色のキャンドルを一人ずつひな壇に並べると、暗くした体育館にレインボーの光が浮かび上がった。

 式典では、荻野正樹校長が「目標を持つと日々の過ごし方が変わる。小さくても大きくても何かに向けて本気で取り組もう」とあいさつ。各クラスの代表10人が「失敗を恐れず挑戦する」「養護教諭になる」「世界に通用する人間になりたい」など、今後の生き方や将来の夢を発表した。

 立志式実行委員長を務めた森亰そらさん(14)は「多様性の勉強を通じ、何げない会話で使う言葉や態度で人を傷つけることがあると知った。これからは小さなことにも疑問を持って過ごしたい」と話した。

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