昨年EV販売数、中国BYDがテスラ抜き1位に...前年比204%増の衝撃

昨年、全世界の電気自動車(EV)販売量が1000万台を突破したなか、中国メーカーがテスラを抜いて販売量1位に躍り出たことが分かった。韓国の現代自動車・起亜は6位だった。

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13日、SNEリサーチによると、昨年全世界に登録された電気自動車台数は1083万台で前年比61.3%増加した。これは純粋電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)を合わせた数値だ。

中国BYDは前年より204.6%急増となる187万台を販売しグローバル1位に浮上し、テスラは40%増加したものの131万4000台で2位となった。

3位は上海自動車(SAIC)で97万8000台、4位はフォルクスワーゲンで81万5000台、5位は中国吉利(Geely)で64万6000台を販売した。

2022年の全世界EV販売数ランキング/SNEリサーチ

韓国の現代自動車とその傘下の起亜は合計51万台を販売し、前年より50.9%増加。順位は前年比1ランクUPの6位だった。

このほか、ステランティス(49万9000台)、ルノー・日産・三菱連合(46万8000台)、BMW(41万2000台)、ダイムラー(31万3000台)がトップ10に入った。

上位10グループのうち100%以上の成長率を見せたのはBYD、吉利など2社だけで中国企業の高成長が目立った。

BYD ATTO 3

SNEリサーチはグローバル電気自動車11~20位がいずれも12~30万台ほどの販売量に留まり、特にこれらのうち14位のフォードを除けばすべて中国系企業だったと説明した。

SNEリサーチは「今年の中国電気自動車市場の成長は前年比で多少鈍化すると見られる」とし「米国のインフレ削減法(IRA)施行が市場にどんな変化をもたらすか注目する点」であると明らかにした。

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