「核兵器の非人道性を肌で感じてもらえれば」 アジアの政府職員 国連機関の研修で3年ぶり広島に

ロシアによるウクライナ侵攻など厳しい国際情勢の中、アジア諸国の政府職員が核軍縮について学ぶため、3年ぶりに広島市を訪れています。

訪れているのは、ユニタール(国連訓練調査研究所)の研修に参加したタイやベトナムマレーシアなど、アジア10か国の外務・防衛当局の職員18人です。

初日の13日は平和公園を訪れ、英語で説明を受けた後、被爆前後の様子を再現したVRを体験しました。今回の研修では去年、開かれたNPT(核拡散防止条約)再検討会議など、核軍縮をめぐる現状について学ぶほか、被爆者との対話や若者との交流などが予定されています。

研修はコロナ禍のため、ここ2年間はオンラインで実施されていました。この後、参加者は原爆慰霊碑に献花して黙とうしました。

ユニタール広島事務所 島津準子 課長
「広島に来てもらうということで、広島がずっと伝え続けてきた核兵器の非人道性というのを肌で感じ取って帰ってもらったらと思っている」

研修は、18日まで行われます。

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