元浦和DFスピラノビッチが引退、キャリア17年34歳。「とても恵まれたキャリアに誇り」。アジア杯、ACL制覇など貢献、2014年W杯の豪州代表

レッズでは2011年のJ1残留に貢献。

オーストラリアAリーグ(1部)メルボルン・ビクトリーは2月2日、元オーストラリア代表DFマシュー・スピラノビッチが現役引退を表明したと発表した。

34歳のセンターバックは、プロキャリア17年間プレー。その間にAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)、Aリーグプレミアシップ、さらにはDFBカップ、オーストラリアカップと所属クラブでタイトルを獲得。オーストラリア代表としても、アジアカップ優勝を果たし、2014年のブラジルワールドカップ(W杯)のメンバーにも選ばれ、国際Aマッチ36試合に出場した。

ニュルンベルク、浦和レッズ、アル・アラビなどでプレー。浦和では2010年から12年途中まで在籍し、2011シーズンのルヴァンカップ(当時・ナビスコカップ)準優勝、チームの1部残留に貢献している。

スピラノビッチはメルボルン・ビクトリーの公式サイトを通じて、「この4か月間は足のケガに悩まされ、現役を退くことを決めました。今シーズン最後まで戦いメルボルン・ビクトリーの上位進出に貢献したかっただけに複雑な心境です」と、ケガに苦しんできたと明かしている。

「全体を通じると私はとても恵まれ、自分のキャリアに誇りを持っています。これまで所属してきたクラブ、チームメイト、コーチ、ファンの皆さん、楽しい思い出と特別な時間をありがとうございました」

そのように豪州代表DFは感謝を伝えている。

サンフレッチェ広島を指揮した経験もある、メルボルン・ビクトリーを率いるトニー・ポポビッチ監督は「3チームでともに仕事をしてきましたが、マシューはピッチの内外で、全てにおいて完璧なプロフェッショナルでした。サッカー界に模範を示し、行動で導いてきたプレーヤー。サッカー界への素晴らしい奉仕者であり、現役引退後の人生が最高のものになるよう祈っています」と労っている。

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