【展望】浦和はスコルジャ監督を敬愛する『NEXTイブラ』イシャクを狙うのか?現在絶好調、ただし契約期間も…

ギアクマキスはMLSへ。タイプは指揮官が欲する「パワー+高さ」を備えるが――。

J1リーグ浦和レッズは、ターゲットにしていたセルティックFCのギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキスのMLS(メジャーリーグサッカー)アトランタ・ユナイテッドへの移籍確定により、新たにストライカータイプを探すことになった。今後は3月までのマーケットを活用する、あるいは来夏のマーケットまでも視野に、タレントを探す。ヨーロッパで「結果」を残したFWはやはり人気が高く、獲得の難しさを物語る展開となった。

マチェイ・スコルジャ新監督を迎え入れたことで、そうしたマーケットで優位性に立てるのであれば、ポーランドのクラブからの引き抜きになるだろう。レフ・ポズナンをリーグ制覇に導くなどスコルジャ監督の手腕は確かで、将来のポーランド代表監督候補にも名前が挙がっている。

そして所属していたレフ・ポズナンの元スウェーデン代表FWミカエル・イシャク(Mikael Ishak)は先日、クラブ公式インタビューで、2022-23シーズン開幕前、スコルジャ監督の退任決定がショックだったと振り返っていた。

「彼はこれまで一緒に仕事をしてきた中でも、最もプロフェッショナルなコーチ(監督)でした。(家族の事情により契約更新をせず)そんな男が下した決断です、受け入れるしかありませんでした」

そのように指揮官を敬愛していたと明かしている。

今季公式戦トータル17ゴールを決めていて185センチあるイシャクは、まさに今浦和に求められている、前線にパワーと高さをもたらせて、しかもハードワークを怠らないという“理想”のタレントだ。レッズも“リストアップ”はしているはずだが、獲得に動くことはあるのか!? ちなみにポーランドの移籍マーケットは1月29日から2月28日まで開いている。クラブもまだ完全に今季のメンバーをフィックスしたわけではないんのだ。チャンスはありそうだが……。

ただ、レフとイシャクは2025年6月まで長期契約を結んでいる。29歳ではあるものの『ネクスト・イブラヒモビッチ』と言われてきたストライカーは、高く違約金が設定され、まだ欧州トップクラブに向かう可能性も十分あり得るのだ。

もしも――浦和がイシャク獲得を目指す場合、そうした金銭的な条件をクリアすることが前提になる。さらにイシャクが日本に強い関心があること(AFCアジアチャンピオンズリーグ決勝という大舞台を控えることもアピール材料にしたい)、そしてスコルジャ監督との改めての信頼構築など、いくつかクリアしなければいけない課題はある。

何よりキャプテンのイシャク自身、元オランダ代表のヨン・ファン・デン・ブロム新監督のもとしり上がりに調子を上げ、リーグ16試合・9得点・3アシストと活躍。チームもリーグ3位につけている。

それでも首位ラクフ・チェンストホヴァとは12ポイント差がついている。そのあたりでモチベーションが落ちるようだと、浦和行き(移籍)に傾くこともあるか!? 欧州主要リーグのマーケットは閉まっているだけに、むしろJリーグ組にはチャンスのタイミングでもある。スコルジャ監督“つながり”で最も気になる選手の一人だ。

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