しもつかれを次世代に 小山TBC学院生が調理に挑戦

しもつかれを煮込む学生

 【小山】郷土料理を継承しようと、三峯1丁目のTBC学院小山校のシェフ学科と調理師学科は10日、郷土料理「しもつかれ」を作る特別授業を同校で行った。

 両科の学生35人はダイコンやニンジンを鬼おろしですり、酒かすなどと一緒に煮込んでしもつかれを調理した。すりおろしたジャガイモと小麦粉を混ぜて揚げる市の郷土料理「うづまあげ」も作った。

 栃木市を拠点にしもつかれのPR活動を行っている市民グループ「しもつかれブランド会議」の青柳徹(あおやぎとおる)代表(46)がしもつかれの歴史や現状について講義した。青柳さんは「しもつかれがなくなるのは栃木県の食文化の危機」と話し、卵焼きやチーズケーキなどのアレンジ料理を紹介した。

 シェフ学科1年の本橋龍之介(もとはしりゅうのすけ)さん(19)は「調味料をあまり使わず素材の味を生かした調理工程だった。若者にも食べてもらえるようアレンジを加えて作ってみたい」と意欲を見せた。

鬼おろしを使ってダイコンをすりおろす学生

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