横浜・瀬谷区の乳児遺体遺棄 二十歳の母親に1年6月求刑

横浜地裁

 横浜市瀬谷区の公園で昨年11月、出産した乳児の遺体を遺棄したとして、死体遺棄の罪に問われた同区の無職の被告の女(20)の初公判が13日、横浜地裁(大西恵美裁判官)で開かれた。被告は「間違ってません」と起訴内容を認め、検察側は懲役1年6月を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。判決は27日。

 検察側は、被告が昨年5月ごろ妊娠に気付き、周囲に相談せず、11月27日ごろに出産したが死産だったと経緯を説明。「死者の尊厳をないがしろにする悪質な犯行。厳重に処罰するべき」と指摘した。

 一方、弁護側は被告が妊娠を相談できなかった事情について強調した。

 起訴状などによると、被告は昨年11月28日、瀬谷区の阿久和東宮ノ腰公園で、出産した乳児の遺体を土の中に隠し、死体を遺棄したとされる。

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