WBCアメリカ代表のコルテスが出場を辞退 フリーランドを追加招集

日本時間2月14日、ヤンキースのネスター・コルテスがグレード2の右ハムストリング痛によりアメリカ代表としてのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を辞退することが明らかになった。コルテスによると、今月上旬にマイアミの自宅付近でスプリントに取り組んでいたときに右ハムストリングを痛めたという。残念ながらWBCは欠場となるが、レギュラーシーズンの開幕には間に合う見込みとなっている。なお、アメリカ代表はコルテスの代役としてカイル・フリーランド(ロッキーズ)の追加招集を決定した。

現在28歳のコルテスは昨季28試合に先発して158回1/3を投げ、12勝4敗、防御率2.44、163奪三振の好成績をマーク。規定投球回には届かなかったものの、オールスター・ゲームに初選出されるなど自己最高のシーズンを過ごした。コルテスはWBCを欠場することについて「とても楽しみにしていたんだ。アメリカ代表としてプレーしたかった。今の僕があるのはアメリカという国のおかげだからね。出場することができなくて非常にガッカリしているし、とても悲しいよ」と話している。

コルテスの代役には同じ左腕のフリーランドが選出。フリーランドは事前にアメリカ代表としてのWBC出場を表明していた選手の1人だったが、先日発表された最終ロースターの30名から漏れていた。コルテスの辞退によってアメリカ代表としてプレーする機会を得ることになり、「ワクワクしている。このイベントでプレーすることは夢だった。国を代表するという経験をロッキーズのチームメイトとシェアできることが嬉しい。優勝するぞ!」と意気込みをツイートした。

現在29歳のフリーランドは昨季31試合に登板して174回2/3を投げ、9勝11敗、防御率4.53、131奪三振を記録。「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドを本拠地とするロッキーズでプレーしているため、通算防御率は4.27と冴えないが、メジャー2年目の2018年には17勝7敗、防御率2.85の好成績を残した実績もある。この年はサイ・ヤング賞の投票でジェイコブ・デグロム、マックス・シャーザー、アーロン・ノラに次ぐ4位にランクインした。

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