森久保祥太郎&小野大輔SP対談【1】「天然でDにぴったり」「褒めてます?(笑)」『魔術士オーフェンはぐれ旅』アーバンラマ編

【Part.1】現在放送中のTVアニメ『魔術士オーフェンはぐれ旅』3期アーバンラマ編。本作で主演を務めるお二人、オーフェン役・森久保祥太郎さんとエド役・小野大輔さんのインタビューをお届けします。

『魔術士オーフェンはぐれ旅(以下、魔術士オーフェン)』(原作・秋田禎信)とは、90年代にライトノベル界を牽引した傑作ダークファンタジー。緻密な世界観設定を土台に、クセのある個性的なキャラクターたちが複雑に交差し織りなすストーリーに多くの読者が魅了され、国内外で多くの人気を獲得しました。

過去に一度TVアニメ化された本作ですが、2020年に完全新作アニメとして再始動! 2021年に2期キムラック編、現在は3期アーバンラマ編を放送中。今回のインタビューでは、本作の主人公・オーフェンを演じる森久保祥太郎さんと、3期から登場の重要人物・エドを演じる小野大輔さんに、本作の魅力やお互いの役柄・演技になどについてお伺いしました。

森久保祥太郎&小野大輔SP対談【1】写真『魔術士オーフェンはぐれ旅』アーバンラマ編

“言葉の魔術士”が生み出す世界。ギャグとシリアスの配分も絶妙!

――多くのファンを持つ『魔術士オーフェン』ですが、まだ原作やTVアニメに触れていないという人にもその魅力を教えてください。

森久保祥太郎さん(以下、森久保) 原作版『魔術士オーフェン』は、秋田(禎信)先生の“言葉の魔術”が効いたセリフやストーリー展開、ファンタジー設定にハマってファンになったという人がいっぱいいる作品だと思います。そんな原作小説をアニメ化した本作は、秋田節が効いたセリフが話数が限られる中でもできる限り引用されており、原作の持つ魅力を忠実にアニメーションに落とし込むように制作されています。

本編中の情報量が多い作品なので「なんだか難しそう」と思われるかもしれませんが、グイグイと人を引き込む世界観を持っている作品であることは確かなので、一度観ていただきたいですね。

森久保祥太郎&小野大輔SP対談【1】写真『魔術士オーフェンはぐれ旅』アーバンラマ編

小野大輔さん(以下、小野) そうですね。原作では魔術やドラゴン種族といった緻密な世界観設定が事細かに描写されていて、いざ『魔術士オーフェン』の世界に踏み込んでみると、その膨大な情報、秋田先生の言葉の魔術に取り込まれてしまうような感覚、まさに病みつきになる魅力があります。でも、情報量の多い描写が終わった後にはほんわかギャグが挟まり、読んでいる内に凝り固まった頭がほぐれるようなところもあって、そのシリアスとギャグの配分が絶妙なんですよ。森久保 たしかに。 アニメもちゃんとその感じが出ているよね。

小野 ボルカン&ドーチン兄弟の登場シーンはその最たる例です。情報とか気にしないで、ただ笑って観ていればいいシーンです(笑)。

森久保「天然なところぴったり」小野「褒めてます?(笑)」

――森久保さんから見た「エド」はどういった人物ですか? また、小野さんが演じることで生まれるエドの良さはどういったところだと思いますか?森久保 オーフェンから見てエドは同じ釜の飯を食った仲の兄弟子であり、ライバル的な位置にいる存在。掴みどころがないけど、確かな実力と存在感があって敵には回したくない人物です。

森久保祥太郎&小野大輔SP対談【1】写真『魔術士オーフェンはぐれ旅』アーバンラマ編

そんなエドが旅先に現れるということはオーフェンにとっては複雑だし、彼が現在どういった立ち位置にいるのかわからない状況にあっては脅威といってもいい。エドがどういった思惑で動いているのか、という点はアーバンラマ編のストーリーの肝にもなっています。

そして、僕から見たエドはというと、すごくミステリアスでクール、かっこいいキャラクターなんですが天然なところもあるなと思っていて。そこがD(※森久保さんから小野さんへの呼び名)と似ていて「ピッタリな役だ」と。小野 アフレコ現場でもそう言っていただけてうれしかったんですけど、褒められているんですよね?(笑)。

エド(CV:小野大輔さん)

エド(CV:小野大輔さん)via

森久保 (笑)。でも、エドを演じるのは難しいと思います。 原作を読んでいる人はわかると思いますが、エドはクールだけど面白いところもいっぱいあるんです。でもこの“面白い”というところを分かった上で演じてしまうと、面白くなくなってしまうキャラクターなんです。そんなエドを演じきるDはやはりうまいと思うし、ピッタリなハマり役だと思います。小野 エドは、思っていることや背負っているものがたくさんあるんですが表には出さず、ためにため込んだ後に急にそれを出したりするんですよ。そういった感覚は僕にも近しいところがあるかもしれません。

森久保 Dには本当にそういうところがあるよ! 黙っていると思ったら、いいタイミングで急にいいことを言ったりする。

森久保祥太郎&小野大輔SP対談【1】写真『魔術士オーフェンはぐれ旅』アーバンラマ編

小野 いろいろ考えてはいるんですけど、器用にアウトプットできないんですよ(笑)。森久保さんは先程「エドは天然なところがある」と仰っていましたけど、そこは僕がエドのちょっとかわいいと思っている部分です。なので、そういったところも含めて「小野大輔らしい!」 と思っていただけているのは、無茶苦茶うれしいです。=================

インタビューはまだまだ続きますが、Part.1はここまで! 続くPart.2では小野さんから見た、オーフェンと森久保さんについて伺います。ふたりはシンクロしている……!?

■Part.2

森久保祥太郎&小野大輔インタビュー【part.2】『魔術士『オーフェンはぐれ旅』アーバンラマ編』

https://numan.tokyo/anime/Go8bN森久保祥太郎 衣装: 田村理絵/ヘアメイク:山崎眞衣

小野大輔 衣装:SUGI/ヘアメイク:木村ゆかこ

<執筆:池田智美>

『魔術士オーフェンはぐれ旅 アーバンラマ編』概要

『魔術士オーフェンはぐれ旅』アーバンラマ編 キービジュアル

『魔術士オーフェンはぐれ旅』アーバンラマ編 キービジュアルvia

秋田禎信先生による「魔術士オーフェン」(TOブックス刊)は、1994年の第一巻が刊行以降、様々なシリーズが発表され、累計1,400万部(電子書籍含む)を突破。1998年と1999年に続き、シリーズ生誕25周年を記念して2019年『魔術士オーフェンはぐれ旅』、2020年『魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編』が放送。

そして2023年、新たに『魔術士オーフェンはぐれ旅 アーバンラマ編』の放送が決定!キムラック教会総本山での戦いは、オーフェンの義姉アザリーの犠牲によって終結した。

行方知れずとなったアザリーを探す道中、オーフェン一行は謎の女剣士ロッテーシャと出会う。彼女との出会いから始まる、《魔剣フリークダイヤモンド》を巡る戦い、≪聖域≫からの暗殺者との衝突、かつての兄弟子との再会…。そして、明らかになるロッテーシャの正体と目的…。

世界の運命を変える旅が始まる。●キャスト

オーフェン:森久保祥太郎

クリーオウ:大久保瑠美

マジク:小林裕介

ボルカン:水野まりえ

ドーチン:渕上 舞

エド:小野大輔

ロッテーシャ:青木志貴

ライアン:榎木淳弥

ヘルパート:江口拓也

ダミアン:楠大典

ウィノナ:相羽あいな

●スタッフ

原作:秋田禎信(TOブックス刊)

原作イラスト:草河遊也

監督:浜名孝行

シリーズ構成:古怒田健志

キャラクターデザイン:菊地洋子・りお

色彩設計:桂木今里

美術監督:荒井和浩

撮影監督:近藤慎与

CG監督:大嶋慎介

音響監督:平光琢也

音楽:Shinnosuke

音楽制作:ランティス

編集:小野寺桂子

アニメーション制作:スタジオディーン

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オープニング主題歌:「HYSTERIC CARAVAN」森久保祥太郎

エンディング主題歌:「ファンタジック・パートナー」渕上 舞

©秋田禎信・草河遊也・TOブックス/魔術士オーフェンはぐれ旅製作委員会2023公式サイト:https://ssorphen-anime.com/

公式Twitter:@orphen25_tv

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