動物舎などを花々で彩る「動物たちと花フェス 2023」が14日、池田動物園(岡山市北区京山)で開幕した。開園70周年に合わせてパンジーやビオラ、チューリップなど約3万本を用意。華やかな園内で家族連れらが散策を楽しんだ。4月23日まで。
黄や白、紫の花でレッサーパンダの顔をあしらった縦横約4メートルのフラワーアートが園中央部にお目見え。旧ゾウ舎には高松農業高の生徒が育てた色とりどりの花が敷き詰められ、ホワイトタイガーやペンギンの飼育舎前にもプランターが並んだ。
2歳の長男を抱いてアミメキリンを眺めていた兵庫県宝塚市、男性会社員(34)は「かわいい動物やきれいな花に囲まれ、子どももうれしそう」と笑顔を見せた。
期間中、中学生以下の来園者にはライオンやツキノワグマの折り紙、缶バッジなどをプレゼント。園内で撮影した画像を写真共有アプリ・インスタグラムに投稿すると記念シールがもらえるキャンペーンも行っている。
楢村伴睦・同フェス実行委員長は「子どもたちが命の尊さを学ぶ場として、動物園を今以上に盛り上げていきたい」と話した。
同園は、牛や豚などを飼育する池田牧場を営んでいた旧岡山藩主池田家の16代当主池田隆政さん(故人)が1953年2月14日に「池田産業動物園」として開園。現在は妻の池田厚子さんが園長を務め、約90種約400匹の動物がいる。