部活動の地域移行「送迎負担」を懸念 保護者、金銭の不安も 県中体連ウェブアンケート 沖縄

 教員の大きな負担となっている部活動で、公立中学校の運動部活動の地域移行を巡り、県中体連が13日までに、保護者や生徒、指導者を調査した結果を公表した。地域移行での不安感を聞いた設問で、保護者は送迎や金銭的な負担が増えることを懸念していることが分かった。

 県中体連は2022年11月に、県内全ての中学生.保護者.指導者にウェブアンケートを実施。生徒2784人、保護者2083人、指導者989人から回答を得た。

 保護者への設問の一つで、休日の部活動の地域移行について、不安に感じることを七つの項目から選択(複数回答可)させた。最も多く選択されたのは「保護者の負担(送迎・配車・当番など)」で53.3%だった。次いで「金銭面での負担(謝金・会場・道具など)」が51.7%だった。現在は主に学校で活動しているが、地域移行後は受け皿となった団体の活動場所まで移動しなければならず、団体への謝金や道具の確保について不安を感じている。

 回答はその他に「専門の指導者の確保」38.2%、「希望する部活動があるか」34.4%、「平日と休日で指導者が代わる場合がある」32.8%、「不安なことはない」8.4%、「休日の選択肢(クラブチームなど)増に悩む」8.1%と続いた。

 (嘉数陽)

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