民間の力を借りてでも、課題解決を目指す! 自由民主党川崎市議会議員 かがみまさひこ氏インタビュー(PR)

前回の川崎市議会議員選挙で初当選を果たしたかがみまさひこさん。その原動力は、「市民のお困りごとを解決したい」という強い気持ちです。従来の政治家の枠にとどまらず、行政ができないことは民間の力を借りて実現してきました。人に会うことを大切にし、これまで築いた広い人脈を活かして、育児問題をはじめ多くの社会課題解決のために日々奔走しています。かがみさんのご実績や取り組み、活動の原点などを伺いました。

シングルファーザーとして育児の大変さを実感し、子育て支援をスタート

選挙ドットコム編集部(以下、編集部):

市議会議員を目指したきっかけを教えてください。

かがみまさひこ氏(以下、かがみ氏):

おおもとのきっかけは、銀行員時代に小学2年生と5歳の2人の息子を引き取りシングルファーザーになったことです。子どもたちが寂しい思いをしないようにと、銀行を退職してしばらくの間育児と家事に専念しました。

ワンオペは大変でした。さまざまな葛藤を抱えながらも、子どもたちに支えられながら何とか乗り越えられたと思います。

子育てしていく中で幼稚園教諭になりたいと考え、まずは幼稚園バスの運転手に転職。同時に通信制大学に入り幼稚園教諭を目指しましたが、ピアノが難しすぎて途中で挫折してしまいました(笑)その後、育児と仕事の両立の大変さを実感した経験から、子育て中のママさんたちを支援したいという想いを抱くようになりました。そこで幼稚園の施設をお借りしてママさん支援を開始し、NPO法人を設立したんです。

編集部:

NPO法人ではどのような支援や活動をなさっていたのですか。

かがみ氏:

ママたちがひと休みしたり、多世代の方が交流したりできる場所を提供したいと思い、コミュニティカフェをオープンしました。他にも、小学生の居場所づくりや多世代交流を図るために、川崎市から寺子屋事業を受託して運営をおこなっていました。寺子屋事業とは主に地域の方に寺子屋先生になっていただき、宿題などの学習支援や体験授業をおこなう事業です。

そんな活動をしている中、コミュニティカフェを訪れた大学教授から、「市議会議員として活動した方が、子育てや地域の課題を解決できて、みなさんに喜んでもらえるのでは」と助言をいただいたんです。まさに雷に打たれたような衝撃でした。それまで政治家という選択肢はまったく頭になかったのですが、その言葉をきっかけとして市議会議員を目指すことにしました。

行政が対応できないことは、民間の力を借りてでも実現する!

編集部:

市議会議員になられてからのことをお伺いします。マニュフェストの「自ら動く」とは、どういう想いでしょうか?

かがみ氏:

市民のみなさんの声をただ行政に届けるだけではなく、私自身が課題解決のために積極的に行動します!という意味です。予算を含め行政を動かすことはとてもハードルが高いことです。行政支援だけでは不十分な課題は、民間の力を借りてでも解決を目指します!

編集部:

これまでの4年間で、どのようなご実績がありますか?

かがみ氏:

コロナ禍で経済的に困窮している学生さん・ひとり親世帯・女性への支援や、フードロスを減らす取り組みなどをしてきました。民間団体にご協力をいただき、次のことを実現しています。

生活困窮者への食糧支援

月に1度、生活に困窮する方々へ食糧を配付しています。地元の企業経営者の方々にお声がけし、協賛をいただくことで実現しました。その後はただ食糧を配るだけでなく、フードロス削減にも取り組めるようフードバンクさんから食糧を提供いただく形で活動を継続しています。

ひとり親家庭やご高齢の方など、毎月取りに来られる方も多く「とても助かる」というお声をいただいています。

生理の貧困への対応

生理の貧困という問題を知ったとき、日本国内に生理用品を購入できない女性がいることに、強い衝撃を受けました。そこで生理用品の寄付団体レッドボックスジャパンさんに自ら連絡、アプローチし川崎市の教育委員会に紹介。現在、市内の高校5校や大学、川崎フロンターレさんの施設に生理用品が寄付されています。

フードロスを減らす取り組み「たま~のパン屋さん」

月に1度、区内の複数のパン屋で売れ残りそうな商品を1か所に集めて販売しています。多くのお客さんが集まってくれて、あっという間に売り切れてしまうんですよ。パン屋同士の横のつながりもできて、余った食材を分け合うなどうれしい相乗効果も生まれています。私も毎回販売スタッフとして参加させていただいています。

困っている方のために力を注ぎたい

編集部:

現在はどのような取り組みをおこなっていますか?

かがみ氏:

大きく2つの分野に分けられます。1つは育児関連や女性が抱える問題、もう1つは交通が不便な地域に、コミュニティ交通を導入する取り組みです。

編集部:

育児関連の活動について教えてください。

かがみ氏:

児童虐待の根本解決に向けた活動をしています。虐待の多くは夫婦間などのトラブルに起因していますが、児童相談所(以下、児相)の職員は、男女トラブルの対応スキルを持っている方が少ないんですね。

そのため現在、対応の仕組みの改善を議会に提案するとともに専門家と連携し、児相への夫婦関係アドバイザー派遣や、職員向け研修内容について協議を進めています。

編集部:

虐待の原因となる男女間トラブルは、これまで政治があまり目を向けてこなかった部分ですね。

かがみ氏:

そうですね。加えて児童虐待問題の難しさは、各家庭に特有の背景があるため、その家庭に入り込まないとなかなか解決できないことです。そのためには、親子関係だけでなく、夫婦間や男女間の問題を解決することが重要であり、その取組みは児童虐待の根本解決にもつながると考えます。

子どもと引き離された保護者に寄り添いたい

かがみ氏:

一方でまた、市内だけでなく全国から多くの相談が寄せられるのは、虐待をしていないのにも関わらず児相にお子さんを一時保護されてしまう、いわゆる「誤認保護」のケースです。

子どもの安全確保のために児相がまずは一時保護をすることについては、一定の理解はできます。しかしながら、その一時保護が妥当であったか、実際に虐待があったのか否かの判断を第三者ができるだけ早い時期に検証する仕組みが必要です。児童虐待問題の解決を多くの方が願っている一方で、見えないところでは、虐待の事実がなくても子どもを一時保護される問題が起きているんです。

編集部:

そういったご相談が神奈川県外からも、かがみさんに寄せられるのですか?

かがみ氏:

はい。こうした活動をおこなっている団体や議員は少ないため、保護者がネットで検索すると、私や関連団体の名前が出てくるようです。相談をいただいた際は、一緒に児相に行く、あるいは専門の弁護士を紹介する等の対応をしています。

男性議員が女性の課題を発信することに手応えを覚える

編集部:

女性が抱える問題への取り組みは、どのようなことをされていますか?

かがみ氏:

育児中のママたちが息抜きできるような場所や仕組みづくりについて、民間団体さんと一緒に動いているところです。

また、性教育やジェンダー教育に関する取り組みも展開。有志で「川崎包括的セクシュアリティ教育ネットワーク」を立ち上げ、誰でも性の知識を学べるよう、PRを続けています。2022年には「性教育えほん」をつくり、川崎市の全図書館に置いていただいています。

こうした活動以外にも、産後ケアや特定妊婦さん支援、月経関連疾患等の不妊予防支援パッケージ関連の取り組みもしています。

編集部:

かがみさんのような男性議員が、女性や育児の問題に取り組むのはめずらしいと思うのですが、その意義やメリットをどのように感じていますか?

かがみ氏:

私自身はとくに「男性である自分が」という意識を持っているわけではありません。ただ、生理の貧困や産後ケアなどに関して男性議員が活動する方が、影響力や発信力があるかもしれません。行政はまだ男社会なので、その中で男性である私が議会やさまざまな場所で発言することに意味があるのかな、と感じています。

市民の新しい「足」を確保して、暮らしやすい街に

編集部:

もう1つの活動である、コミュニティ交通の実現とはどのような取り組みですか。

かがみ氏:

川崎市の中でも、多摩区は丘陵地帯でバスが通っていない地域が多いんですね。多くの方から、地域の交通手段をつくってほしい、というご要望をいただいています。

そのため、コミュニティ交通の導入に向けて、いくつかの地域で協議会を立ち上げさせていただきました。地元事業者さんに協力をいただき、実際にどのように運営するか話し合い、住民の方々にも乗降場所のご希望などをお伺いしています。今後も実現に向けて努力していきたいです。

障がいを持つ方の自立を助け、家族が安心できる仕組みをつくりたい

編集部:

女性や子ども、生活困窮者など社会的に弱い立場にある方に関する活動が多いですね。障がい者支援は取り組まれていますか。

かがみ氏:

まだ実現していないのですが、障がい児・者がいる家族に対するレスパイト(小休止)の仕組みをつくりたい、と考えています。医療的ケアが必要な方のためのレスパイト入院の制度はありますが、知的障がい児・者のための制度はありません。

また、障がい児のお母さんたちの話を聴く中で、1つのキーワードとなっているのが「自立」です。そのため、障がい者の仕事の幅を広げられるよう、企業や店舗さんと障害者施設を引き合わせるなどの活動をおこなっています。

活動の原動力は、市民の皆さんに喜んでもらうこと

編集部:

精力的に多方面で活動されているのですね。その中で、川崎市の皆さんにお伝えしたいことはありますか。

かがみ氏:

困ったことがあったら何でも相談してください。私は議員というよりも「お困りごと解決マン」だと思っています。地域のことだけでなく、家庭問題等についても多くのご相談をいただきます。ときには弁護士などの専門家をご紹介したり、警察に同行することも。

こうした活動の中で感じたのは、どこへ相談すれば良いかわからない方が非常に多いことです。いただいたお悩みや要望は、専門家におつなぎすることを含め、必ず動きます!行政に要望するだけでは終わりにしません。

編集部:

最後に、今後どういった活動をなさりたいですか?

かがみ氏:

現在取り組んでいる育児・女性支援などを進展させることと、コミュニティ交通導入の実現に向けた活動を続けるとともに、さまざまな課題の根本解決に対するアプローチをしていきます。

議員活動の中で「課題を解決するために、社会資源や人的資源をつないだり、他職種と連携する」という社会福祉士に求められていることとと、市議会議員の仕事が同じであることに気付きました。さらには社会福祉士の勉強を進めると、相談援助技術等を身につけることが市議会議員としての活動にもプラスになることもわかりました。行政に対して要望する際にも知識を持って要望したい!その想いから勉強を始め、今年の2月5日に第35回社会福祉士国家試験を受験しました。

今後もみなさまのお困りごとを解決するための「お困りごと解決マン」として尽力いたします!

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