岡山県備前市が保育料や給食費の無償化対象をマイナンバーカード取得世帯に限る方針を打ち出したことに対し、河野太郎デジタル相(衆院15区)は14日の衆院本会議で「自治体として考え得ることだ」などと答弁し、同市への支持を表明した。13日の予算委員会で「安倍晋三回顧録」(中央公論新社)を巡る野党側からの質問に「所管外」と繰り返して事実上答弁を拒んだこととは対照的。備前市の方針に批判もある中、与党内では「所管案件には遠慮無縁でズバリ答える河野流」(自民幹部)と評価とあきらめの声が交錯した。
立憲民主党の道下太樹氏から「カードの取得を強制し、公教育の機会均等にも反する行為ではないか」などとただされ答弁した。冒頭に「私の所管についての質問にお答えします」と「私の所管」とわざわざ言及し、議場の笑いをとった。