飛行体、鹿児島や沖縄でも目撃 偵察気球似、通報相次ぐ

「せんだい宇宙館」の職員が望遠鏡を通しスマートフォンで撮影した、中国の偵察気球に似た飛行物体=2019年11月20日、鹿児島県薩摩川内市(同館提供)

 米国やカナダの上空で確認事例が相次いでいる偵察気球を巡り、2019年に鹿児島県、22年に沖縄県の上空でも似た飛行物体が目撃されていたことが14日、分かった。気象台への通報も相次いだが、正体は判明していなかった。

 鹿児島では2019年11月20日、薩摩川内市にある天文施設「せんだい宇宙館」の職員が午後5時ごろ、西から東に流れる物体を見つけ、望遠鏡を通しスマホで撮影した。写真で確認すると、白っぽい球体の下に機器のような物がつるされていた。鹿児島地方気象台に問い合わせたが情報は得られなかった。

 中国の偵察気球の映像を見た宇宙館職員は「そっくりだというのが第一印象」と話した。

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