横浜・青葉区で風俗店営業と知りながら賃貸契約の名義貸し仲介 詐欺容疑で不動産会社社長ら5人逮捕

 風俗店を開業すると知りながら、マンションの賃貸契約のために名義貸しの仲介などをしたとして、県警生活保安課と港北署、中原署は14日、詐欺の疑いで、東京都練馬区石神井町3丁目、不動産会社社長の男(48)ら5人を逮捕した。

 ほかに逮捕されたのは中国国籍の会社役員の男(42)=東京都大田区=、会社員の男(45)=住所不定=、無職の女(53)=東京都八王子市=、会社役員の男(48)=川崎市川崎区=の4容疑者。

 逮捕容疑は、5人は氏名不詳者らと共謀の上、2019年1月~2月、風俗店を営むと知りながら虚偽の事実で申し込み、横浜市青葉区のマンション居室の賃借権を不正に取得して財産上の不法な利益を得た、としている。

 県警生活保安課によると、不動産会社社長の男は在留資格を持たない人などに対し、名義貸しを仲介するなどして賃料に加えて約15万円を別に受け取っていたという。不動産会社社長の男は17年1月から42歳の会社役員の男、45歳の会社員の男と共謀し、これまで1都12県で約380件、1億2千万円を稼いだとみられる。女と48歳の会社役員の男の2人は名義貸しの役割を担っていた。

 昨年7月にサイバーパトロールで、同マンションで違法マッサージ店を経営していることを発見し、捜査を進めていた。

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