「優勝してブレイクダンスの楽しさを世界の人に」“70億人の頂”狙う姉妹に注目 パリ五輪で正式種目「ブレイキン」

2024年のパリオリンピックで正式種目に追加されたブレイクダンスの名前で親しまれる「ブレイキン」。この競技で世界を狙う姉妹が静岡県磐田市にいます。今週末に迫る大会は、日本代表候補となる強化選手決める場。パリ行きをかけた「バトル」に挑みます。

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ブレイキン

浜松市にあるダンススクールのスタジオで、黙々と体幹トレーニングをこなす2人。磐田市の中学2年生の山田琵葉(ひよう)さん、小学5年生の彩央(あお)さんの姉妹です。

曲がかかると力強いブレイクダンスを魅せてくれます。週6日のスクール通いに加えて、毎日の自宅での練習。多い日は1日8時間もブレイクダンスをしているといいます。ダンス漬けの毎日を送るのは、大きな夢があるからです。

<姉・山田琵葉さん>

「『世界大会』とか『オリンピック』とかで『優勝』して、ブレイクダンスの楽しさを世界の人に知ってもらう」

お姉ちゃんに憧れて、ダンスを始めた彩央さんの夢も同じく「世界一」です。

<妹・山田彩央さん>

「お姉ちゃんに負けたくないから、お姉ちゃんをマネしたいから、目指したいなと思いました」

1対1でダンスを披露して、勝敗を決める「バトル」形式の競技ブレイキン。2024年のパリオリンピックで正式種目に追加され、姉の琵葉さんは出場資格を持っています。

「蹴りをもっと強く」

彼女たちを指導するのは、浜松市出身でブレイキンの世界大会で日本人初の2連覇を果たしたYU-YAさん(32)です。

<YU-YAさん>

「人口70億人のナンバー1になるには、生半可な気持ちじゃできない。僕は浜松に住みながら獲った。この子たちも磐田に住みながら、浜松に来て学んで、絶対獲れるはず。イケるって信じてます」

今週末に山田姉妹が参加する「全日本ブレイキン選手権」は、国内最高峰の大会で、出場権を持っているのは静岡県内ではこの2人だけ。

姉の琵葉さんが出場するオープン部門は、日本代表候補となる強化選手の選考の場にもなっているため、成績を残せば、ぐっと夢に近づきます。

<YU-YAさん>

「今の感じをやっていけばめちゃくちゃよいから」

<琵葉さん>

「土日(の大会)は全力で楽しんで優勝します」

ジュニアの部に出場する彩央さんとともに姉妹揃って目指すのは優勝です。

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