「ゆるキャン△があったからこそ」経済波及効果は4億円超!モデル地めぐるスタンプラリーに12,000人―静岡県が公表

静岡県は2月14日、2021年度に実施した「『ゆるキャン△』×静岡県スタンプラリー」の県内への経済波及効果が4億1,148万円だったと明らかにしました。

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「富士山麓周遊コース」のチェックポイントの1つとなっていた富士宮市の「まかいの牧場」

「ゆるキャン△」は、女子高校生たちの日常生活やキャンプの様子を描いた人気漫画で、2021年1月からSBSテレビで放送したアニメの第2期では、静岡県が主な舞台となりました。

スタンプラリーは、「ゆるキャン△」の静岡県内のモデル地などをめぐるもので、「遠州・浜名湖堪能コース」「富士山麓周遊コース」2021年11月12日~2022年1月10日、「伊豆西海岸コース」「伊豆東海岸コース」2022年1月21日~3月21日の2回、地域を分けて行われ、併せて12,262人が参加したということです。

このうち、5,732人が静岡県内在住者、6,530人が県外在住者で、半分以上が静岡県外からの参加となり、参加者1人当たりの消費支出額は、県内在住者が21,822円、県外在住者が35,401円でした。

経済波及効果4億1,148万円を産業部門別にみると、「対個人サービス(宿泊や飲食など)」1億6,049万円、「運輸・郵便」8,721万円、「商業(買物・土産代など)」4,747万円などとなっていて、この3部門で7割超を占めました。

この発表を受け、「富士山麓周遊コース」のスタンプラリーのチェックポイントにもなっていた静岡県富士宮市の「まかいの牧場」広報担当の井出紗由美さんは、「コロナ禍で厳しい時期に多くの人たちに来ていただいた。『ゆるキャン△』があったからこそ、という思い。うれしい限り」とその効果を語りました。

静岡県の担当者は「『ゆるキャン△』という非常によいコンテンツを、静岡で実施できて光栄。県内への経済効果を確認できたので、引き続きアニメというコンテンツを利用した取り組みを進めていきたい」とコメントしています。

「ゆるキャン△」のアニメシリーズは、3期の制作が2022年10月に発表されていて、放送内容・時期は明らかになっていませんが、仮に原作通りであれば、3期では大井川流域が登場するものとみられていて、地元観光関係者やファンが期待を膨らませています。

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