話題作『イニシェリン島の精霊』の57歳プロデューサーが死去 死因は公表されず

映画『イニシェリン島の精霊』の共同プロデューサーであるジェームズ・フリン氏が死去した。57歳だった。アイリッシュ・タイムズ紙が、今年のアカデミー賞で9回ノミネートされているコリン・ファレルとブレンダン・グリーソンが出演した話題作のプロデューサーの訃報を伝えている。

死因は現在のところ公表されておらず、フリンは妻ジュアニタ・ウィルソンと2人の子供達を残して帰らぬ人となった。

1998年作『スウィーニー・バレット』でフリンと一緒に仕事をしたプロデューサーのエド・ギニーは、「ジェームズは素晴らしい人で、優れたプロデューサーでした。彼は百科事典のような映画知識を持ち合わせており、私の世代のプロデューサーの中で最も頭が切れる人でした」と同紙で故人を追悼した。

映画では、リドリー・スコット監督作『最後の決闘裁判』や『魔法にかけられて2』、イザベル・ユペール主演作『グレタ Greta』などを手掛けた一方、テレビではヒットドラマ『ヴァイキング~海の覇者たち~』やその続編『ヴァイキング~ヴァルハラ~』のエグゼクティブプロデューサーも務めたフリンは、アイルランド出身俳優との仕事で知られており、複数の作品でコリンやブレンダンとタッグを組んでいた。

1997年に妻ジュアニタと共にメトロポリタン・フィルム・プロダクションズを設立した後、2002年にはオクタゴン・フィルムズも設立していたジェームズは、2008年の短編映画『ザ・ドア』と2009年のアニメーション作品『ブレンダンとケルズの秘密』でもアカデミー賞にノミネートされていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

© 株式会社神戸新聞社