前半イイのに後半ダメダメ…の原因と対処法とは!? 加藤沙弥

「スタミナ切れで大崩れする人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーPさんの悩み】
「ラウンド前半は調子が良く、スコアもまとまっているのに、後半スタミナ切れで大崩れ…というケースが多く困っています。体力不足をカバーするための対処法はありますか?」

【加藤沙弥のレスキュー回答】
18ホール全ショットで同じ集中力を保つのは至難の業です。体力が落ちた状態でも調子を維持するには、どの点に注意すべきなのか――。疲れたときこそ注意を払ってほしいポイントは、スイング中よりもアドレス時に集中しているように感じます。

1. 前後の体重配分を意識する

かかと寄り(左)はトップが浅く つま先寄り(右)は前方突っ込み態勢に(撮影/小林司)

疲れが出たときほど、アドレス時の前後の体重配分に注意しましょう。後半になればなるほど、両足の太もも裏側で張る筋力が落ち、前後のバランスを保ちにくくなるからです。踵(かかと)側に重心がかかりやすく、不安定なスイングにつながります。

2. 吊るされているイメージを持つ

背筋をピーンと伸ばしてからアドレスに入る動作をルーティンに取り入れよう(撮影/小林司)

疲れているときこそ、体重を乗せる足裏の位置が重要です。そんなときは、頭上からクレーンで吊るされるイメージを持ちましょう。脱力状態を一度つくることで偏った重量配分をリセットでき、理想である母指球に体重を乗せやすくなります。

3. 目標チェックは首から上を回す

胸を回すことでスクエアにセットした構えが崩れてしまう(右×)(撮影/小林司)

目標方向を1~2度確認する仕草にも注意が必要です。疲れてくると緊張感が薄れ、胸を回して上半身ごと目標を向けてしまう人が多いからです。一度つくったアドレスを崩してしまうため、必ず首から上を回すようにして目標をチェックしましょう。

【今回のまとめ】ショットが乱れ出したら“構え”を疑おう♪

母指球とは足の裏の親指の付け根にある膨らみのこと(撮影/小林司)

前後の体重配分を意識する。
吊られているイメージを持つ。
・目標チェックは首から上を回す。

取材協力/紀伊高原ゴルフ倶楽部

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