共産党の金元幸枝氏が福井県知事選挙に立候補表明 「県民の命と暮らし守る」2023年4月9日投開票

金元幸枝氏

 共産党福井県委員会書記長の金元幸枝氏(64)=永平寺町松岡宮重=は2月14日、4月9日投開票の福井県知事選挙に党公認で立候補すると表明した。2015、19年に続き3度目の挑戦。県庁で記者会見した金元氏は「今の県政はきめ細かな暮らしの応援ができていない。県政の一番の責任は県民の命と暮らしを守ること」と訴えた。

 反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有を掲げる岸田政権を批判し「戦争になるような危険な道に進まないよう福井県から訴える」と述べた。

 原発の60年超運転を可能にする運転期間延長や次世代型への建て替えに関して「原発の新増設はもってのほか。40年超運転への同意を撤回するなどして、再生可能エネルギーへの転換を図る」と強調。北陸新幹線敦賀以西の計画凍結を掲げたほか、農業振興策の推進や学校給食の無料化に取り組むとした。

 金元氏は福井大学教育学部卒。党県常任委員や党北越地区委員会副委員長などを歴任。1990年から2021年まで11回、衆院選に出馬した。

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 知事選には再選を目指す現職の杉本達治氏(60)と新人1人が立候補を表明しており、選挙戦になる見通し。

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