ONOMICHI SHARE(オノミチ シェア) 〜 眼下に海が広がる、見事なロケーションのコワーキング型シェアオフィス

事務作業は、たいてい机やパソコンに向かってもくもくと進めるイメージがありませんか?

たまには自然を眺めながら、ゆったりとした気持ちで仕事をしてみたいものですよね。

実は、尾道市街にその夢を実現できる施設があります。

それは「ONOMICHI SHARE (オノミチ・シェア)」。

コワーキング型のシェアオフィスで、なんと海沿いの建物の2階にあります。

だから眼下は海。
そして、窓の向こうには向島(むかいしま)が見えるのです。

こんな最高のロケーションで仕事ができるなんて素敵ではありませんか!

しかもワークスペースは広々としており、開放感があります。

また、コンシェルジュやほかの利用者のかたとのつながりが生まれるのもONOMICHI SHAREの魅力。

さまざまな用途に使え、抜群のロケーションを誇るシェアオフィス・ONOMICHI SHAREの魅力に迫ります。

ONOMICHI SHAREとは

ONOMICHI SHAREは、尾道市にあるコワーキング型のシェアオフィスです。

一般的なシェアオフィスは個室になっていることが多い印象がありませんか。

ONOMICHI SHAREは、コワーキングスペースのようなオープンスペースを取り入れたシェアオフィス。
そのため、好きな席で自由に仕事ができるのが魅力です。

ほかにも、セッションフロアやミーティングルームなども利用できます。

ONOMICHI SHAREは、地元 備後の企業・株式会社 ディスカバーリンクせとうちが運営。

ディスカバーリンクせとうちは、尾道・福山などの地域活性化に関わる事業を展開しています。

おもな事業は、以下のとおり。

  • 尾道自由大学
  • 尾道デニムプロジェクト
  • 伝統産業プロジェクト
  • BETTER BICYCLES

以上のようにディスカバーリンクせとうちは、さまざまな活動をしています。

デスクフロアは広々として開放的

ONOMICHI SHAREのエントランスの戸を開けると、広々としたスペースが現れます。

ここがメインとなるデスクフロア(シェアフロア、ワークフロア)です。

実は、ONOMICHI SHAREはかつて大きな書庫として利用されていた施設を再利用しています。

そのため広々とした作業スペースが生まれました。

ここまで広いスペースを持ったコワーキングスペースやシェアオフィスは、めずらしいと思います。

また、テラス席があるのもうれしいポイントです。

窓から広がる海と島の景色を見ながら作業できる

ONOMICHI SHAREの最大のポイントともいえるのが、ロケーションの良さです。

窓から外を見渡せば、眼下に海(尾道水道)。
そしてその先にそびえるのは、向島

窓も大きいので眺めがいいのはもちろん、室内は明るいです。

リラックスした状態だと、作業もはかどるのではないでしょうか。

ワーケーション(働きながら休暇を取ったり、観光をすること)にも最適のスペースです。

ONOMICHI SHAREの施設・設備

ONOMICHI SHAREでは、いろいろな施設や設備があります。

それぞれ見ていきましょう。

デスクフロア(シェアフロア、ワークフロア)・屋外テラス

デスクフロアは、ONOMICHI SHAREのメインとなるスペースです。

テーブル席、ソファー席、目の前が海のカウンター席があり、最大で40席

全席がフリー・アドレスなので、好きな席に座って作業ができます。

もちろん、無料Wi-Fiや電源も完備。

また飲食物の持ち込みは可能です。
なお。受付カウンターではドリンクの販売もしています。

また屋外テラス席もあり、こちらもフリー・アドレスです。

春や秋など、気候のいい季節の晴れた日には、テラスで仕事をするのも気持ちがいいのではないでしょうか。

なお、テラス席には喫煙スペースもあります。
また犬の同伴もOKです。

フロア内には、なんと自転車店もある

フロア内の自転車店は、ONOMICHI SHAREと同じディスカバーリンクせとうちの系列店です。

セッションフロア(会議室)

セッションフロアは、ミーティングやセミナー、ワークショップなどに使えるスペースです。

デスクフロアと違い壁で区切られた個室になっているので、会議などに集中できます。

室内には大きな窓があり、尾道水道と向島が見渡せます。

セッションフロアにはオシャレな木製テーブルがあり、席は最大で15席。
なお利用には予約が必要です。

ミーティングルーム(小会議室)

セッションフロアのほかに、ミーティングルームもあります。

小規模な会議に向いています。

ミニスタジオ

ミニスタジオは、動画や写真の撮影・編集などに利用できるスペースです。

ミニスタジオの特徴は床がフローリングになっていること。
そのため、靴を脱いで利用します。

こぢんまりとしたスペースですが、集中のできる空間です。

スタジオの利用例

ミニスタジオを利用するときは、予約をしてください。

その他の設備・貸し出し備品

ほかにもONOMICHI SHAREには、以下のようにいろいろな設備やサービスがあります。

また、貸し出し備品もあります。

  • AKG USB外付けマイク
  • ヘッドホン
  • ウェブ会議用カメラ
  • モニター

以上の貸し出し備品は、すべて無料で借りられます。

ONOMICHI SHAREの利用方法

ONOMICHI SHAREは2階にあります。

まずは階段を上りましょう。

階段を上ったところに、ONOMICHI SHAREのエントランス(入口)があります。

そしてエントランスをくぐると、目の前に広々としたデスクフロアの空間があります。

デスクフロアの手前、入口から見て左手に受付カウンターがあるので、カウンターにいるコンシェルジュ(スタッフ)に、ONOMICHI SHAREを利用したい旨を伝えましょう。

コンシェルジュの滞在時間は、毎日午前10時〜午後6時です。

ONOMICHI SHAREの利用料金

2023年(令和5年)2月時点の情報。 価格は消費税込

ONOMICHI SHAREでは基本料金でデスクフロアを利用できます。
利用プランはドロップイン(スポット利用)と、会員となっての利用の2種類です。

ドロップインの場合のデスクフロア料金は、以下のとおりです。

ドロップインでの利用可能時間は、毎日午前10時〜午後6時です。

なお会員利用の料金については、コンシェルジュに問い合わせてください。

さらに、オプション(各個室利用)の料金は以下のとおり。

詳細はONOMICHI SHAREのコンシェルジュに問い合わせてください。

ONOMICHI SHAREのドリンク・菓子

2023年(令和5年)2月時点の情報。 価格は消費税込

ONOMICHI SHAREでは、ドリンクや焼き菓子なども注文できます。

しかも、ドリンク・菓子のみのカフェ利用も可能です。

おもなメニューは、以下のとおり。

ドロップインで利用している場合、以下のメニューは110円引きとなります。

  • イタリアンソーダ
  • イタリアンソーダ(はちみつ生レモン)
  • コーヒー
  • コーラ
  • ジンジャーエール
  • 炭酸水

イタリアンソーダは、ミントシロップを炭酸水で割った飲み物です。

シロップの種類は時季によって変わる

取材時は、イタリアンソーダの「はちみつ生レモン」を飲んでみました。

スッキリとしたさわやかな味わいで、リフレッシュできるのではないでしょうか。

焼き菓子は、「すだちの家」が製造しているもの。

数種類の味のなかから好きなものを選べます。

ライブ配信「オノミチシェア チャンネル」にも注目!

提供:ONOMICHI SHARE

ONOMICHI SHAREでは、公式Facebookページにおいて不定期に木曜日午後8時より、ライブ配信をおこなっています。
放送時間は約1時間。

ライブのタイトルは「オノミチシェア チャンネル」です。

配信では、尾道市で働く人を紹介しています。

オノミチシェア チャンネルは、2020年(令和2年)の新型コロナウイルス感染症の流行余波を受け、尾道に来てもらえる機会が減ったことで生まれました。

司会は、ONOMICHI SHAREのコンシェルジュ(スタッフ)の後藤さんです。

提供:ONOMICHI SHARE

出演した人が次の出演者を紹介するという「数珠(じゅず)つなぎ」形式でおこなわれています。

ぜひ、一度試聴してみてください。

海の目の前という最高のロケーションで、広々とした空間のなか、作業ができるONOMICHI SHARE。

そんなONOMICHI SHAREでコンシェルジュ(スタッフ)として働く、後藤 峻(ごとう たかし)さんへインタビューをしました。

ONOMICHI SHAREのコンシェルジュ・後藤 峻さんへインタビュー

コンシェルジュ(スタッフ)の後藤 峻さん

海の目の前という最高のロケーションで、広々とした空間のなか、作業ができるONOMICHI SHARE

そんなONOMICHI SHAREでコンシェルジュ(スタッフ)として働く後藤峻(ごとう たかし)さんへインタビュー。

ONOMICHI SHAREが開設された経緯、特徴、働くことになったきっかけ、今後の抱負などの話を聞きました。

インタビューは2020年10月の初回取材時に行った内容を掲載しています。

尾道市サテライトオフィス誘致事業で生まれた

──ONOMICHI SHAREは、どのような経緯で生まれた?

後藤 (敬称略)──

尾道市がその当時、この建物を活用して県外から法人や事業者を市内へ呼び込めるようなサテライトオフィスとすることを検討。

事業や運営内容のプロポーザル(提案)が公募されたなかで、弊社・株式会社 ディスカバーリンクせとうちの企画内容が採用され受託、現在まで事業をおこなうことになったんです。

以上のような経緯で、2015年(平成27年)1月15日にONOMICHI SHAREがオープンしました。

──サテライトオフィス?

後藤──

現在、ONOMICHI SHAREはシェアオフィスをコンセプトとしていますが、サテライトオフィスとしての活用が主目的です。

サテライトオフィスとしての目的は3つ。

ひとつは、企業のサブオフィスとしての利用です。

2011年(平成23年)の東日本大震災以降、災害によってオフィスが利用できなくても事業が継続できる(BCP=Business Continuity Plan=事業継続計画)よう、遠隔地にサブオフィスを設ける考え方が生まれました。

この目的でONOMICHI SHAREを利用してもらいたいというもの。

二つ目は、本拠地とは別のところで業務をおこなうことで、新しい刺激などを受け、新しいアイデアやヒントを出やすくするということです。

三つ目は、福利厚生のひとつとしてONOMICHI SHAREを利用してもらうというもの。
ONOMICHI SHAREを、都市部とは異なる地域体験ができる場所とするものです。

しかし昨今では、時代の変化によってニーズも変化しました。

いわゆるテレワーク・リモートワークの拠点としての利用も求められるようになってきたんです。

また近年は、ワーケーションでの利用もあります。

そのため当初の県外の法人向けだけでなく、テレワークをする地元の企業・個人も対象とするように変わりました。

現在のONOMICHI SHAREは、広くコワーキング型シェアオフィスとして運営しています。

──利用者は地元と遠方のかた、どちらが多い?

後藤──

現在のONOMICHI SHAREは、地元のかたの利用が多いですね。

しかも、移住者のかたが増えています。

リモートワークが一般的になると、リモートワーカーは自分の仕事のしやすい土地、住みやすい土地を求めて移住することが多くなったようです。

尾道という街をまず気に入って、暮らしを移す、つまり移住をするかたが多いようですね。

単なる作業場でなく、つながりや交流が生まれる場

──ONOMICHI SHAREが目指しているのは?

後藤──

単なる作業場としての利用だけでなく、つながりや交流が生まれる場となることをイメージしています。

実は、県外・市外のかたがONOMICHI SHAREを利用したときに求められることの1つに、地元のかたとのつながりや交流があるように感じます。

せっかく尾道にお越しいただいたのに、ただ場所の提供だけで終わったのでは、もったいないですよね。

ですから、ONOMICHI SHAREに地元のおもしろい人やもの・情報が集まっていて、そこへ遠方のかたがやって来る。

そこでつながり、何か新しいものが生まれるような、そんな施設であれば面白いのになと思うんです。

たとえば、ONOMICHI SHAREで地元の人と遠方の人が話をして意気投合、そのまま晩に一杯飲みに行くということもあるんですよ。

他にもONOMICHI SHAREでの出会いをきっかけに、新しい事業や企画が生まれることも珍しくありませんね。

──ONOMICHI SHAREの施設面での特徴は?

後藤──

特徴は、3つあります。

まずは、ロケーション。
海が目の前なので、景色は抜群で心地よいです。

自然環境は人工的には作れない、恵まれた価値だと思います。
このようなロケーションのシェアオフィスは、都市部からいらっしゃる方に喜ばれますね!

次は、オフィスの広さ。

もともと書庫だったONOMICHI SHAREは、空間が広いことが特徴です。

デスクとデスクのあいだの間隔も広いので、コワーキングですが意外と利用者さん同士が気にならないといわれます。
ゆとりをもって仕事ができるのが売りですね。

最後に、設置している機材

実は私、ガジェット好きでもあるんですよ。

なので、IT機器、話題の機器などはよくチェックしています。

「これはいい」と思うもの、利用者さんにとってあると業務が便利になりそうなものは、導入するようにしていますね。

スマホの充電器や、モニター。
オンラインミーティングが増えた今では、マイクやヘッドホン、カメラなどはとくに喜ばれますよ。

オンラインミーティング用にご利用いただけるスペースも、そのときの施設の状況を見ながら、できる限り快適におこなっていただける場所をご案内するようにしています。

ONOMICHI SHAREて働くキッカケ

──後藤さんがONOMICHI SHAREで働くようになったのは、なぜ?

後藤──

ONOMICHI SHAREで働くようになったのは、オープンから1年後の2016年(平成28年)から。
キッカケは結婚です。

もともと私は、生まれも育ちも京都市なんです。
関西にいたころに妻と出会いました。

当時、私は印刷会社の営業として働いていました。

30歳を前にして、いよいよ結婚しようと考えたときに、彼女の出身地の尾道に行ってみようと思ったんです。
これまでとは異なる文化圏で生活することに興味があったから。

それを機に、尾道での仕事を新たに探すことにしたんです。

尾道へ移住する前、たまたま尾道に遊びに来ていたときにONOMICHI SHAREで「尾道自由大学祭」というイベントが開催されていて、参加してみました。

そのときにONOMICHI SHAREでコンシェルジュをしていたかたと話をする機会があったのですが、そのかたが偶然にも私と出身地・出身校が同じで意気投合したんです。

その後、いったん京都に帰って過ごしていたのですが、話をしたONOMICHI SHAREのかたと連絡を取っていました。

そのなかで、仕事の件を相談してみたんです。

相談とき、ONOMICHI SHAREがスタッフ不足だったこともあり、面談を受けることに。
そして、そのままONOMICHI SHAREで働くことになりました。

人と人とをつなげるキッカケをつくる”仲人”に

──後藤さんのONOMICHI SHAREでの仕事に対する思いを教えてほしい。

後藤──

ONOMICHI SHAREはつながりが生まれる場と言いましたが、私はつながりを生みやすい環境づくりをしたいなと思っていますね。

ONOMICHI SHAREではスタッフのことを「コンシェルジュ」と呼びます。
コンシェルジュは一般的に、ホテルなどでさまざまな案内や手配をする仕事ですよね。

ですから、ONOMICHI SHAREでもスタッフは単に受付をするだけではダメだと考えています。

私は遠方から来たかたが「尾道に来てよかった」「尾道にまた来て、ONOMICHI SHAREで仕事がしたい」と言ってもらえるようにしたいんです。

そのために利用されているかたの声に耳を傾け、必要なことはサポートをし、私が尾道のかたと利用者をつなげられるような場合は、私を介してつなげてあげようと思っています。

初めて来られたかたに声をかけるのは恥ずかしいし、仕事中なので話しかけるタイミングとかも難しいですよね。

でも、キッカケがあれば話はしやすいと思います。

たとえばコーヒーを注文されたとき、受付で「どこから来られたんですか?」と話すなど。

まずは私自身が話をお聞きするキッカケをつくれば、もっとつながりが生まれるんじゃないかと考えているんですよ。

とはいえ無理矢理やっても意味はないので、機会は気軽で自然な形でつくってあげてつながれば、あとのコミュニケーションは双方におまかせすればいいかなと思っています。

私は、お見合いの仲人みたいな立場ですかね(笑)。

尾道で何かをしたいという人を増やす後押しを

──今後の抱負や、やってみたいことは?

後藤──

やってみたいことは、ふたつ。

ひとつは、ワーケーションやテレワークをするかたのサポートを積極的にしていきたいです。

観光で地元のことを知って楽しむのは、一週間とかある程度の期間滞在しないと楽しめないと思うんです。

たとえば食事でも、ふらっと飲食店に立ち寄るのもいいのですが、地元のかたが立ち寄られるようなお店やその土地ならではの食べ方は、その地域で暮らす方がいるとよりわかることもありますよね。

もしくは、地元の食料品店に立ち寄って、並んでいる食材を見るだけでもより深く地域に触れられるかもしれません。

たとえば、魚ひとつとっても、地域ごとに店に並んでいるものは全然違います。
それを眺めるだけでもおもしろいじゃないですか。

地域のことをより深く楽しむためにはある程度の時間があるほうがいいと思います。
しかし今の時代はワーケーションやテレワークが普及していますので、やりやすくなりました。

なにも知らなければ仕事だけで終わってしまう方もいらっしゃいます。

なので、せっかく尾道にいらっしゃったなら、そのかたの滞在をサポートし、地域とつながれる機会、すなわち滞在の醍醐味や充実感を感じてもらいたいんです。

二つ目は、尾道で何かをしたいという人の後押しをしたいです。

備後地域にとってはまだ新しい仕事をされるかたもいます。

また地域課題や地域にあるといいもの、観光やサービスなどでは、まだまだスキマも可能性もあるような気がするんですよね。

そんな地域にある活動や、人材、スキルやアイデアなどがつながっていく場としてONOMICHI SHAREが活用されるようになりたいですね。

ONOMICHI SHAREは人と人の新しいつながりができるシェアオフィス

ONOMICHI SHAREで実際に作業をしてみると、作業中にふと視線を上げたら、目の前には海、その向こうに島が見えます。

その風景を見ることで心がリラックスし、作業にふたたび集中できました。

こんなロケーションで仕事ができる場所は、なかなかないと思います。

また空間が広いので、ほかのコワーキングスペースやカフェなどで作業するよりも、ほかの人が気になりませんでした。

これもONOMICHI SHAREの大きな利点だと感じます。

そして、インタビューをしたコンシェルジュの後藤峻さんの人柄も魅力的です。

「ONOMICHI SHAREを人と人のつながりが生まれる場にしたい」という後藤さん。

そんな後藤さんらコンシェルジュがいるONOMICHI SHAREを利用すれば、新たなつながりから、思わぬアイデアが誕生するかもしれません。

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