狛江さいたま強盗と関係は…川口襲撃の17歳ら強盗団、草加の会社役員宅も侵入 川口の指示役は19歳

草加で空き巣、580万円盗む 容疑の男3人再逮捕

 埼玉県草加市の住宅に侵入し、現金を奪ったとして、県警捜査1課と川口署は14日、住居侵入と窃盗の疑いで、茨城県日立市相田町3丁目、無職の男(21)、いずれも同県日立市、高校生の少年(17)と無職の男(19)を再逮捕した。県警は現場に実行役がもう1人いたとみて、逃げた人物の行方を追っている。

 再逮捕容疑は数人と共謀し、昨年12月4日午後3時過ぎ、草加市の40代男性会社役員の住宅に侵入し、現金約580万円を盗んだ疑い。男性と家族は外出中だった。県警は共犯事件で捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていない。

 捜査1課によると、男らは昨年11月に川口市の住宅に侵入し現金を奪い、住人の男性をけがさせたとして、今年1月25日、住居侵入と強盗致傷の疑いで逮捕された。押収した携帯電話の解析や付近の防犯カメラの映像などから草加の事件の関与が分かった。現場からは車で逃げたとみられる。

 再逮捕された3人は、茨城県内の居酒屋で以前、アルバイトをしていて顔見知りだったという。川口の事件では19歳の男が指示・仲介役を、男と少年、逃走している他2人が実行役を務めていた。草加の事件は逃げている2人のうちの1人と話を持ちかけた19歳の男の計4人で犯行に及んだとみられている。

 県警は川口の事件と同様に東京・狛江市の強盗殺人事件や、さいたま市西区の強盗致傷事件など一連の広域強盗事件と今回の事件は、実行部隊や直接指示している人物などの関連はないとみている。

 草加の事件発生約1カ月前には、川口の事件と同様に被害の遭った住宅に振り込め詐欺を疑わせる電話があったという。県警は電話と事件の関連を調べるとともに、強盗の余罪があるとみて、捜査している。

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