夫婦死亡、娘も…鈍器で襲った男、鑑定留置へ どうなる刑事責任能力 一貫して「私は犯人ではありません」

容疑の男を鑑定留置するさいたま地検

 埼玉県飯能市の住宅街で親子3人が殺害された事件で、殺人容疑で送検された、近くに住む無職の男(40)について、さいたま地検は13日、鑑定留置を実施すると明らかにした。期間は13日~6月13日まで。刑事責任能力の有無を調べる。

 事件は、昨年12月25日午前7時過ぎ、同市美杉台4丁目の住宅で、この家に住む米国籍の無職の男性(69)と無職の妻(68)、会社員の長女(32)=東京都渋谷区神宮前1丁目=が鈍器のような物で殴打され、殺害された。

 県警は同日夜、近くに住む男を男性に対する殺人未遂容疑で逮捕し、27日に殺人容疑でさいたま地検に送検。その後、1月16日に妻、2月6日に長女に対する殺人容疑で、再逮捕している。

 男は調べに対し、「私は犯人ではありません」などと一貫して容疑を否認しているという。

© 株式会社埼玉新聞社