同実証実験は、将来的な常陸太田市中心市街地への自動運転EVバス導入を見据え、同地区における自動運転EVバスの活用可能性について検証するものだという。常陸太田市中心市街地にて、ハンドル・アクセル・ブレーキのないNAVYA社製自動運転EVバス「ARMA(アルマ)」を運行するとともに、遠隔監視も試行的に実施し、常陸太田市役所内に設置するディスプレイで遠隔監視を試行的に実施する。
同実証実験において、日本工営は、これまでの自動運転移動サービスに係る実証実験運営等の実績を生かし、自動運転バスの運行に係る準備、運営、効果検証を行う。
マクニカは、自動運転EVバスの運行、自動運転走行に必要なデータ取得・セットアップ、技術的資料・取得データを提供する。また、車両の走行データをマクニカ製遠隔監視システム「マクニカモビリティデータプラットフォーム」に連携させることで、自動運転EVバスの走行情報をリアルタイムに離れた場所で確認することが可能になるとしている。
芙蓉リースおよび芙蓉オートリースは、マクニカと3社で業務協定を締結した「自動運転実証実験支援サービスプログラム」により自動運転EVバスを提供する。
同実証実験の概要
自動運転EVバスARMA
ARMAはフランスNAVYA社製の自動運転EVシステムを搭載した自動運転シャトルバス。EV(電気自動車)仕様となり、1回の充電で約9時間(100km)の自動走行が可能。
マクニカモビリティデータプラットフォーム(遠隔監視システム)
車両に取り付けられたセンサー(GPS、カメラ等)と車両のCAN情報(車速、回転数、ステアリング舵角等)を収集し、高品質な伝送方式を用いてクラウドへデータを保存することで、監視者1人が遠隔からクラウドにアクセスし、リアルタイムで複数車両のモビリティの状況確認ができる。
その他、蓄積されたデータから過去の状況確認、データ分析、AI活用にも応用できるという。遠隔監視システムの活用により、社会課題の働き手不足の解消を目指すとしている。