岡山県矢掛町横谷の観照寺で、樹齢が230年以上とされる「臥龍梅(がりゅうばい)」がほぼ満開となった。ごつごつした黒い幹にピンクの花が映え、参拝客の目を楽しませている。
本堂前に立つ臥龍梅は高さ約3メートル、枝張り約4メートル。うねるように輪を描いて伸びた幹が、竜の姿に見えることから名付けられた。同寺によると、今年は1月中旬からほころび始めたという。現在は枝いっぱいに、愛らしい花が咲き誇っている。
井上智雄住職(78)は「ここ数年は若い人も訪れるようになった。ゆっくりと過ごして、春の訪れを感じてほしい」と話していた。
同寺は“梅のお寺”として知られ、境内にはしだれ梅など約50本も植えられている。3月上旬まで順次開花するという。
恒例の「梅まつり」は、新型コロナウイルスの影響で3年連続で中止した。