「鉄道美景」整備へ CF開始、中郷に撮影スポットを 上越リアル鉄道博物館プロジェクト

 上越市の観光関連企業・団体でつくる「上越リアル鉄道博物館プロジェクト」が、上越ならではの鉄道風景を撮影できるスポットを整備するため、クラウドファンディングによる資金調達を始めた。3月末までに150万円を目指す。

妙高山と田園風景、列車がすべて構図に入る写真は人気だ(上越リアル鉄道博物館プロジェクト提供)

 整備候補地は同区の片貝縄文資料館周辺。妙高山をバックに四季折々の風情があり、通過する列車を写真・映像撮影するには絶好のスポットだが、撮影地周辺が私有地で鉄道ファンにとって利用しづらい。そこで、同プロジェクトで資金を募って整地し、7月末までに「鉄道美景の丘(鉄美の丘)」として整備する予定。
 整地後はさらに資金を募り、鉄道の枕木を使ったデッキ設置やキッチンカーの誘致も行いたい考え。全国に散らばる「撮り鉄」にとって魅力的な環境を整え、観光人口の拡大も目指す。
 同プロジェクトメンバーの一人で中郷観光協会の竹内靖彦代表は「中郷は二本木駅とともに歴史を重ねてきた。さまざまな団体と連携を図り、地域力を高めたい」と話す。
 寄付はクラウドファンディングサイト「READYFOR(レディーフォー)」で。操作方法が分からない、インターネットが苦手な人向けに、同プロジェクトへの振り込みで処理を代理してもらう「代理支援」も行っている。問い合わせは事務局(電025・520・8777)へ。

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