アンドレア・ドヴィツィオーゾがMotoGP殿堂入り。1960年代にスズキで3連覇したハンス=ゲオルグ・アンシャイトもレジェンドに

 2月15日、ドルナスポーツは、アンドレア・ドヴィツィオーゾとハンス=ゲオルグ・アンシャイトをレジェンドに命名すると発表した。6月に開催される第6戦イタリアGPでドヴィツィオーゾ、第7戦ドイツGPでアンシャイトのセレモニーが開催される。

 ドイツ人ライダーのアンシャイトは、エンドューロからスピードウェイを経験し、1959年にロードに転向した。50ccが正式にチャンピオンシップのカテゴリーに加わった1962年から参戦を開始すると、スペインのモンジュイックの丘で開催された歴史的な1戦目にクライドラー機を駆けて優勝を飾った。

 1年目はランキング2位、2年目も2位。3年目は3位を獲得し、4年目からは50ccと125ccにダブル参戦する。5年目の1966年にスズキ機とともに最初のタイトルを獲得すると、1967年、1968年に連続してチャンピオンに輝いている。その特別な結果を理由にMotoGP殿堂入りを果たす。

ハンス=ゲオルグ・アンシャイト

 イタリア出身のドヴィツィオーゾは、2001年に125ccに1度出場すると2002年からレギュラー参戦することになる。3年目の2004年に年間5勝を挙げて、チャンピオンに輝くと2005年から2007年まで3年間250ccに参戦し、ランキング3位、2位、2位を獲得した。

 そして2008年からスコット・ホンダ・チームでMotoGPクラスにステップアップ。初年度はランキング5位、2年目はレプソル・ホンダに所属して第10戦イギリスGPで初優勝を挙げてランキング6位。3年目は5位、4年目3位に進出した。

2009MotoGP第10戦イギリスGP:アンドレア・ドヴィツィオーゾ(レプソル・ホンダ)

 2012年は、ヤマハのサテライトチームであるモンスター・テック3に所属して、ランキング4位となると、翌2013年からドゥカティのファクトリーチームに所属。2017年に6勝を挙げ、最終戦までタイトル争いを繰り広げてランキング2位を獲得。2018年と2019年もタイトル争いを展開してランキング2位に輝いた。

2019MotoGP:アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ミッション・ウィノウ・ドゥカティ)とマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)

 2020年までドゥカティで過ごしたが、チームを離脱することになりレギュラー参戦しなくなる。しかし、2021年シーズンの途中からヤマハのサテライトチームで走り、2022年のシーズン途中で引退を決断してカル・クラッチローにシートを譲った。そして今回MotoGPレジェンドになることが決まった。

「話を聞いたときは、本当に驚いたよ。レジェンドのリストを見て、自分の名前が加わるというのは嬉しいことだね。長いキャリアを積んできたけれど、まさかこんなに早くレジェンドに選ばれるとは思っていなかった。本当に光栄だよ」とドヴィツィオーゾ。

「またパドックに遊びに来たいし、イタリアGPで表彰されるのは本当に特別なことだ。MotoGPレジェンドになれて、びっくりしているし、とてもうれしい。だから、本当にありがとう!」

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