<レスリング>ロシア・レスリング協会がアジア大会から招待を受ける…ロイター通信

 

 ロイター通信は2月14日、「ロシアのレスリング協会と体操協会が、今年9~10月に中国・杭州で予定されているアジア大会から招待を受け取ったことを明らかにした」と報じた。両団体とも、この申し入れに前向きな姿勢を示しているとも報じる一方、アジア大会の組織委員会は、この件に関するコメントを控えているという。

 昨年2月のロシアのウクライナ侵攻に伴い、国際オリンピック委員会(IOC)はロシアとベラルーシを国際舞台から除外したが、今年1月下旬、自国を代表しない「中立」の立場などの条件付きで、両国選手の国際大会復帰を検討すると発表した。

 アジア・オリンピック評議会(OCA)はこの提案に賛成し、アジア大会を含むアジアでの競技会に両国の参加機会を提供することで国際舞台復帰への道をつくる声明を出した。一方、中立の立場であってもロシアとベラルーシの選手が参加するなら、2024年パリ・オリンピックをボイコットする声明を出した国も多く、世界のスポーツ界が混とんとしている。

 ロシア協会のホームページは、2月17~18日にイラン・テヘランで行われるクラブ選手権に招待を受け、アルメニア、ジョージア、インド、イラン、カザフスタンとともに参加することを報じた。この大会は、世界レスリング連盟(UWW)の認定大会ではない。

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