バルセロナ、審判技術委員会の副会長に「2億円を支払い」していた…当局が捜査中

ラ・リーガのバルセロナが、審判技術委員会の副会長を務めていた人物に139万2680ユーロ(およそ2億円)の支払いを行っていたことが明らかになったという。

『AS』が伝えたところによれば、バルセロナが支払いを行っていた相手はホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ氏。

1977年から1992年までラ・リーガの審判を務め、現場から引退した後はカタルーニャの審判委員会を統括したほか、2018年5月までスペインの審判技術委員会の副会長を務めていた。

そしてホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ氏が経営していた会社『DASNIK 95 SL』を介して、バルセロナから2016~2018年の3シーズンで139万2680ユーロが彼に支払われたという。

レポートによればこの支払いに関する請求書には「技術的アドバイス」と書かれており、『DASNIK 95 SL』からバルセロナには2016年に53万2728.02ユーロ(およそ7500万円)が請求されているそう。

カタルーニャの当局はこの取り引きに汚職があるのではないかと疑っており、現在調査を進めているようだ。

ただ当時のクラブを経営していた人物は、この商業的な関係を認めた上で「書類の全ては法定に提出できる」と合法性を主張しているようだ。

しかし、一方スペイン国税庁からの報告によれば、支払いが行われたという事実は証明されている一方、そこに商業的な関係が存在したことを証明する文書がまだ提出されていないとか。

なお、この契約は2009年のジョアン・ラポルタ政権下から継承されてきたもので、2018年にジョゼップ・マリア・バルトメウ政権下で打ち切られている…とバルセロナの関係者による証言があるという。

ただ現時点では2016年以前の契約についてはまだ国税庁が証拠を掴んでおらず、捜査には至っていないようだ。

そしてバルセロナの会長を務めているジョアン・ラポルタ氏は公式TVで以下のように話しているとのこと。

ジョアン・ラポルタ

「私が言えることは、真実ではないことをほのめかす空想的で偏った解釈に対して、バルセロナは適切で毅然とした対応をするという言葉だ。

このクラブの名誉を守るために必要な法的措置を講じる用意がある。バルセロナが順調に進んでいるこの時期に、このようなレポートが発表された。それは偶然ではないのだろう。

バルセロナは外部の技術コンサルタントを雇ったことがあるが、それはプロのサッカークラブの間で一般的な慣習である。スタッフが必要とする情報を補足するため、プロの審判に関するテクニカルレポートを委託したのだ」

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審判のジャッジに関するレポートが必要であったため、それを委託して制作してもらった…という取り引きだったそうだ。

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