三浦しをん、3年半ぶり待望のノンストップ・エッセイ『好きになってしまいました。』が2月18日(土)発売

『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、『舟を編む』で本屋大賞、名だたる人気作品を発表してきた大人気作家・三浦しをん。3年半ぶりとなる待望のエッセイ集『好きになってしまいました。』が2月18日に大和書房より発売される。 本の話、旅の話、食の話や子どもの頃の思い出の話など、ファンならずとも読み応えたっぷり。 愛と笑いと妄想に満ちた、人気作家の日常、ときどき非日常をまとめた、読み始めたら止まらない抱腹絶倒のエッセイ集だ。

【本書の内容】

「残念すぎるお知らせだよ」と友人はため息をついた。「私たちはどう努力しても、絶対にオシャレな部屋には住めない運命ってこと?」 「つらいけど、そういうことになるね。だって、漫画や洋服がドワーッとある部屋を見ると、どんな気持ちになる?」 「『すごいなあ!』って、うきうきわくわくして、幸せを感じる」 「でしょ? それが私たちにお似合いの部屋ということだよ」 「しをんちゃん。今後も収納が多い倉庫みたいな部屋を探すから、手を貸して。収納たっぷりでさえあれば、ネズミと酸っぱいパンを分けあうような薄暗い部屋でもかまわない」 「ラジャ!」 ──本文より

【三浦しをん プロフィール】

1976年東京都生まれ。2000年、長編小説『格闘する者に〇(まる)』でデビュー。

2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、2012年『舟を編む』で本屋大賞、2015年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞、『ののはな通信』で2018年島清恋愛文学賞、2019年河合隼雄物語賞を受賞。2019年『愛なき世界』で日本植物学会賞特別賞を受賞。

その他の小説に『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『天国旅行』『政と源』『エレジーは流れない』、エッセイに『ビロウな話で恐縮です日記』『お友だちからお願いします』『本屋さんで待ちあわせ』『ぐるぐる(ハート)博物館』『のっけから失礼します』『マナーはいらない 小説の書きかた講座』など、多数の著書がある。

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