吉田麻也の復活を導いた「新パートナー」。”日本人選手に追われた”男

ドイツ・ブンデスリーガで最下位に沈んでいるシャルケ04。まだ20試合で2勝しかできておらず、降格の危機に瀕している。

しかしその一方、1月末のRBライプツィヒ戦で6失点の大敗をしてからの3試合では一つも失点をしておらず、全てスコアレスドローに終わっている。

そのディフェンスの中心となっているのは、今季加入したばかりでありながらもキャプテンマークを巻いている日本代表DF吉田麻也。

最終ラインでレギュラーとして起用されながらなかなか失点を減らすことができずに苦しんでいたが、このところはようやくそれが向上してきた。

『Der Westen』が伝えたところによれば、吉田麻也はこの冬に加入した新しいパートナーを称賛したという。

1月にフランス・リーグアンのロリアンから獲得されたDFモリッツ・イェンツがこの3試合で出場しており、その調和がうまく行っているようだ。

吉田麻也

「ほとんどの試合でパートナーが変わるのは簡単ではない。シーズンの最初には頻繁にそのようなことがあった。

イェンツはまだ若いが経験豊富だ。そして落ち着いた態度を持っていて、我々のゲームに適応している」

またトーマス・レイス監督も「イェンツの加入が吉田麻也をより安定させた」と話しているとのこと。

モリッツ・イェンツは今季の前半戦でセルティックに貸し出されていたことで知られる。

彼自身もセルティックのファンで、11試合で2ゴールを決めるという結果も残していたものの、カール・スタルフェルトの復帰や小林友希の加入によってポジションを失い、1月にローン契約を打ち切られていた。

モリッツ・イェンツ

「僕は常にプレーしていて、チャンピオンズリーグでもレギュラーだった。リーグでも首位だった。

しかし監督が他の選手を起用することを選ぶ瞬間が訪れ、僕にとっては難しい状況になった。買取オプションは付随していたが、ロリアンは僕を売りたかったから、ローン契約を打ち切ることが現実的になっていた。そして僕も移籍したいという希望を持った。

もしこのクラブで来季もプレーすることができれば嬉しいね。それを実現させることが僕のモチベーションさ。

とにかく貢献したいよ。シーズンで2回もローン移籍することになったら、図太くやってかなければいけないよ」

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イェンツは『Bild』に対してこのように話しており、いまはシャルケへの完全移籍を目指してプレーするのみだと思っているようだ。

吉田麻也+モリッツ・イェンツというセンターラインが固まったシャルケ04。前線にも上月壮一郎が台頭しており、ここからの巻き返しが期待できそうだ。

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