京都・東福寺、文化財の南大門に擦り傷 トラック積み荷のショベルカーが接触

事故で傷ついた東福寺南大門の垂木を示す京都府文化財保護課の職員(16日午後3時35分、京都市東山区)

 16日午前9時15分ごろ、京都市東山区本町15丁目の東福寺の南大門で、門を通り抜けようとした大型トラックの積み荷のショベルカーが、門の軒先に接触した。京都府警東山署によると、南大門の垂木に幅10センチ程度の擦り傷ができた。京都府によると、南大門は桃山時代の建築で府指定有形文化財。けが人はなく、同署が物損事故として調べている。

 東山署によると、門は軒下までの高さが約3.8メートルで、地面から荷台のショベルカーの高さとほぼ同じだった。高さの制限を示す標識はないという。

 南大門を通る道は市道で、2021年5月にもトラックの荷台に積んだショベルカーのアーム部分が軒先に衝突し、部材が損壊する事故が起きている。

京都府警東山署

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