「相当詰めないととんでもないことが起きる」石破茂氏が懸念を示す「中国偵察気球」

(写真左からパーソナリティ岩瀬惠子・ゲスト石破茂)

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自由民主党衆議院議員の石破茂氏が2月15日(水)、ラジオ日本『岩瀬惠子のスマートNEWS』に出演。10年ぶりに同日の衆議院予算委員会の質問に立つ直前、安全保障などについて持論を展開した。

過去3回日本領空内で確認された飛行物体は、中国が飛行させた無人偵察用気球だと強く推定されると防衛省が発表したことについて、「浜田(防衛)大臣が会見で、もし同じようなことが日本で起きた時に撃墜するのかという問いに対して『撃墜する』と答弁されましたね。浜田大臣のことだから本当によく考えて答弁しておられると思うんだ。思うんだが、まずどこのものなのかをどう認定するのか、どの法律にもとづいてやるのか、それをやる能力はあるのか。また結果として仮に生物兵器や化学兵器を積んでいたとして、それが落下しました、多くの損害が出ました、人命が失われました、みたいなことになったらどうするのよ、と考えなければならないことが山ほどあるわけですよ」と述べた。

さらに「どの条文を使うかは、多分防衛省としては『自衛隊法84条(領空侵犯)』を想定しているはず。だけどあれには『航空機』と書いてある。気球は航空機なんですか?84条は『着陸、または退去をさせるために必要な措置を取ることができる』と書いてあるので、出て行ってね、という話ですよ。人が乗っている飛行機であれば国籍を明らかにするなど手順が決まっている。気球は航空機ではない。着陸?退去?方法ないですよね。撃墜するにもその高度まで上がれるのはエンジンを2つ付けた戦闘機しかなく、日本だと『F15』しかない。じゃあ『F15』がどういう手順で撃墜するの?それでこれが落下して大勢の人が死にましたみたいなことになったらどうなるのとか、それは相当に詰めていかないととんでもないことが起こりますよ」と懸念を示した。

また夫婦別姓の問題について問われると「私が結婚したときに何日か経って奥さんに『私、名前まで変えたのよ』と泣かれたことがあるんですよ。すごくショックだった。女性がそんな思いでいるんだとその時初めて知って、悪かったと思ったんですね。『選択的夫婦別姓』を実施すると社会が壊れるとかどこかで聞いたことがあるがそうなのか?いろいろな議論があると思うが、基本的人権はすべての人に尊重されなければいけない、憲法の基本。社会が壊れるとか(ではなく)、だったら壊れないようにすればいい」と苦言を呈した。

詳しくはradikoタイムフリーで。

岩瀬惠子のスマートNEWS

放送局:ラジオ日本

放送日時:毎週水曜 6時30分~8時50分

出演者:岩瀬惠子、石破茂(自由民主党衆議院議員)

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