【クイズ】どこから来た?どこに帰る?

1900年代初頭の日本の鉄道事情を歌った鉄道唱歌。日本各地の鉄道を歌って回っており、それは北陸地域にも及びました。そんな鉄道唱歌北陸編で最後に歌われている「おもへば汽車のできてより 狭くなりたる国の内 出でし〇〇の道かへて いざやかへらん××に」 〇〇と××に入る駅はどこでしょう?

※歌詞内の「国」は旧字

【ヒント】
かつては北の玄関口とも呼ばれた駅とその当時の起点駅です。歌詞を現代語に翻訳すると「ふと思うと鉄道ができてからというもの、日本という国は狭くなったものだ。出てきた〇〇駅からの道を変えてさあ帰ろうか××に。」という内容です。

解答と解説

【答え】
〇〇→上野 ××→新橋

今でこそ新幹線や上野東京ラインの開業もあってその印象は薄いかもしれませんが、当時は「北の玄関口」といえば上野駅でした(というか21世紀に入ってもしばらくはそうでした)。

鉄道唱歌北陸編では上野→高崎→軽井沢→長野→直江津→長岡→新潟→直江津に戻って船で富山に渡りそこから金沢→福井→敦賀→米原という経路で進んでいました。ここから「出でし上野の道」すなわちこれまで通ってきた北陸の旅路を「変えて」、つまり東海道本線で、「いざやかへらん」なので米原駅から東に「帰る」とその終着駅は東京駅…ではありません。東京駅ができたのは1914年で、鉄道唱歌ができた当時東京駅はなく、当時の東海道線の起点は新橋駅でした。したがって、××に入るのは新橋となるのです。

(写真:PIXTA)

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