震災遺構や観光施設を巡る周遊バスの実証実験 にぎわい創出へ 仙台・荒浜地区

2023年の夏に仙台市は、震災遺構や観光施設がある若林区の荒浜地区で周遊バスの実証実験を行うことを決めました。仙台市の東部沿岸地区ににぎわいを作り出すための新たな取り組みです。

周遊バスの実証実験は、若林区荒浜地区の深沼海水浴場で計画されているイベントに合わせて、7月下旬ごろから1カ月程行われる予定です。

地下鉄東西線の荒井駅を起点とし、周遊ルートには深沼海水浴場やアクアイグニス仙台、JRフルーツパーク仙台あらはまなど、東部沿岸地区に点在する観光施設が候補として検討されています。

運賃は荒井駅と震災遺構の荒浜小学校を結ぶ市営バスの価格を参考にしながら、定額乗り放題も含めて検討しています。

仙台市では実証実験を通して需要や課題を検証したい考えで、現在開会中の市議会2月定例会に関連事業費1500万円を盛り込んだ新年度一般会計当初予算案を提出しています。

仙台市の担当者は「東部沿岸地区には交通アクセスに課題がある。にぎわい創出に向けて閖上地区を抱える名取市とも連携していきたい」と話しています。

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