神奈川県教委、卒業式にマスク着用求めず 県立校に通知 教職員には着用促し、保護者には協力求める

卒業式(資料写真)

 神奈川県教育委員会は県立学校の卒業式について、換気などの対策を講じた上で卒業生にはマスク着用を求めないことを決め、各校に通知した。文部科学省は児童生徒と教職員についてはマスクなしを「基本」とする方針を示しているが、着用を望む生徒もいることから慎重な対応を求めた。

 15日付の通知の対象は県立高校、中等教育学校、特別支援学校。教職員についてはマスク着用を促すとし、保護者や来賓には着用への協力を求める。出席者に発熱、のどの痛み、せきなどの症状がある場合は、参加を控えてもらう。

 卒業生のマスク着用については、新型コロナウイルスの感染不安などから着用を望む生徒がいるために外すことを強制せず、着用の有無で差別や偏見が生じないよう学校現場に求めた。君が代や校歌斉唱時には可能な限り間隔を空けた上で、卒業生にもマスク着用を促す。

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