いよいよ2月17日、2023シーズンの明治安田生命Jリーグが開幕する。
Jリーグ30周年を迎える今季、注目選手の中には、関東の強豪・流通経済大学出身の選手が何人もいる。
そこで、21世紀に入ってから数多くのJリーガーを輩出している流通経済大学サッカー部の出身選手で「ベストイレブン」を組んでみた。
GK:林彰洋
2009年度卒
流経大学付属柏高校時代から「高校No.1」と評された大型GK。
そのまま流通経済大学へ進むと、大学時代の2007年、イビチャ・オシム監督の日本代表へ招集され大きな話題となった。
大学卒業後はイングランドやルーマニアのクラブに在籍し、2012年に清水エスパルスでJリーグ入り。サガン鳥栖、FC東京で主力としてプレーした後、今季J2のベガルタ仙台へ移籍した。
DF:鎌田次郎
2007年度卒
FC東京のアカデミーでは李忠成や梶山陽平と同期。
トップ昇格はできなかったが進学した流通経済大学で成長を遂げ、2008年に特別指定先でもあった柏レイソルでプロ入り。2008年に移籍したベガルタ仙台では2年連続でJリーグ優秀選手賞に輝くなど活躍した。
2016年に柏へ復帰すると、2021年からはSC相模原でプレー。今年1月、現役引退を発表し、神奈川県1部に属する品川CCのコーチに就任した。
DF:山村和也
2011年度卒
長身のオールラウンダーとして国見高校時代から注目を集め、流通経済大学時代に早くも日本代表へ招集。2010年の南アフリカワールドカップにもサポートメンバーとして帯同した。
2012年にプロ入りした鹿島アントラーズでは思うような結果を残せなかったものの、2016年に移籍したセレッソ大阪でユン・ジョンファン監督のもとトップ下でブレイク。2017シーズンのカップ戦2冠に貢献した。
現在所属する川崎フロンターレでは守備のマルチロールとしてチームを支えている。
DF:宇賀神友弥
2009年度卒
浦和レッズのアカデミー同期は堤俊輔、西澤代志也、小池純輝など。
トップ昇格を逃して流通経済大学へ進学し、2010年に大卒で浦和へ帰還。ミシャ体制でウィングバックでの起用が増え才能が開花し、左右両サイドをこなすチームに欠かせない戦力となった。
浦和で多くのタイトルを獲得したほか、2018年には日本代表キャップも記録。2022年からはFC岐阜でプレーしている。
DF:佐々木旭
2021年度卒
今季、川崎フロンターレで谷口彰悟がつけていた背番号5を受け継いだ新鋭DF。
埼玉平成高校時代は無名だったが、流通経済大学でサイドバックにコンバートされると急成長。4年次には関東1部リーグで優勝し、個人としてもMVPを受賞した。
Qolyのインタビューでは大学で2年間同部屋だった満田誠との思い出を語ってくれた佐々木。日本代表での共演を期待したい。
MF:守田英正
2017年度卒
記念すべき流通経済大学サッカー部初のワールドカップメンバーであり、日本代表の中核を担いつつあるボランチ。
流通経済大学から2018年に川崎フロンターレへ加入すると、1年目からレギュラーとして活躍しチームのリーグ連覇に貢献した。
2021年1月にポルトガルへ渡り、サンタ・クララから昨夏ステップアップした名門スポルティングでもすでに中心選手となっている。
MF:伊藤敦樹
2020年度卒
宇賀神同様、浦和レッズアカデミーから流通経済大学を経て帰還した大型ボランチ。
ユース時代は攻撃的なMFだったが大学で一列下がり、さらにサイドバックやセンターバックなども務めたことで守備能力が向上した。
結果、浦和では攻守に優れたMFとして日に日に存在感を高めており、宇賀神の3番を受け継いだ昨季はリーグだけで4ゴールを記録している。
MF:江坂任
2014年度卒
流通経済大学時代から圧倒的な攻撃センスを誇り、プロ1年目のザスパクサツ群馬で早くも13ゴールを記録。
その後、大宮アルディージャ、柏レイソルでチームの中心として活躍し、2021年夏に加入した浦和レッズでも光るプレーを随所に見せた。
浦和は長袖ユニフォームがないため、江坂の代名詞?である“萌え袖”は見られず。今年加入した蔚山現代では果たして。
FW:満田誠
2021年度卒
今季、サンフレッチェ広島でエースとしての活躍が期待されるアタッカー。
広島のアカデミーからトップ昇格は果たせなかったものの、流通経済大学でキャプテンを務めるなど大きく成長。昨季広島へ帰還を果たすと1年目から9ゴールを記録し、E-1選手権で日本代表デビューも果たした。
今年からは佐藤寿人の退団以降空き番号になっていた「広島の11番」を背負う。
FW:武藤雄樹
2010年度卒
流通経済大学では1年次、JFLで15ゴールを決めて話題となった実力派FW。
2011年にベガルタ仙台でプロ入りし、2015年に浦和レッズへ移籍。翌2016年からは福田正博や永井雄一郎らが背負った9番を与えられ前線で確かな仕事ぶりを見せた。
2021年夏に移籍した柏レイソルでも2022シーズンから9番を背負っている。
FW:山岸祐也
2015年度卒
昨季アビスパ福岡で二桁の10ゴールを記録したストライカー。
流通経済大学では1歳年下の江坂と縦関係を築いて活躍。2016年にプロ入りするとザスパクサツ群馬、FC岐阜、モンテディオ山形で結果を残し、2021年にJ1へ個人昇格を果たした。
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福岡では外国人FWとポジション争いを繰り広げながら着実に結果を残しており、まだまだ成長が止まらない29歳だ。