春色膨らむハナモモ ひな祭りへ出荷ピーク 那珂川【動画】

つぼみが膨らみ出荷の最盛期を迎えたハナモモ=16日午前9時50分、那珂川町小砂

 3月の「桃の節句」を控え、栃木県那珂川町小砂(こいさご)の笹沼園芸で、ひな祭りに飾られるハナモモの切り枝の出荷がピークを迎えている。

 同園芸では、ほ場から切り出した枝木を、光の入らない「室(むろ)」の中でつぼみが桃色に膨らむまで数日間育てた上で箱詰めする。切り枝は長さ150センチ、120センチ、80センチの3種類を扱う。

 16日は笹沼巧(ささぬまたくみ)代表(42)らが枝木の長さを切りそろえて束ねたり、丁寧に箱詰めしたりする作業に取り組んだ。東京都内の生花市場を中心に、2月末までに約4万本を出荷する。

 笹沼代表は「花の色もつやもみずみずしく、今年も最高の出来。ほ場から切り出すまで2年がかりで育てた枝木を、大事に飾ってもらえたら」と話した。

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