沖縄県議選・名護市区 市議の比嘉忍氏が出馬の意向 自民分裂の可能性も

 【名護】名護市議の比嘉忍氏(55)が、2024年の沖縄県議会議員選挙の名護市区(定数2)に立候補する意向を固めたことが分かった。17日までに自らが所属する市政与党会派「礎之会」や支援者らに立候補の意向を伝えた。比嘉氏は琉球新報の取材に「子育て世代の負担軽減策や地域経済の活性化に向け、県や国に働きかけたい。名護市のみならず北部地域全体の課題解決に取り組む」と語った。 自民党名護市支部の幹事長を務める比嘉氏は、これまでの主要選挙で自民党公認・推薦候補を支援してきた。一方、名護市区の現職県議で自民党公認の末松文信氏(75)は琉球新報のこれまでの取材に立候補する意向を示しており、保守分裂となる可能性が出てきた。

 20年の県議選名護市区は末松氏と、「オール沖縄」勢力の山里将雄氏(66)の2人だけが立候補し、無投票だった。

 比嘉忍氏(ひが・しのぶ) 1967年6月25日生まれ。名護市大西出身。名護高校卒。2010年に名護市議会議員補欠選挙で初当選し、現在5期目。18~22年に「礎之会」会長。

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