【2023年】日産 ノートオーラの価格や内装、燃費まで最新情報をお届け|おすすめグレードは価格が割安なNISMOだ

日産 ノートオーラは2021年に発売されたコンパクトカーです。日産 ノートをベースに、内外装などの質感を高めることで、国産車にはあまり見られない「プレミアムコンパクト」として導入されました。そんなノートオーラの価格や内装、スペックやおすすめグレードなどをカーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが詳しく解説します。

日産 新型「NOTE AURA(ノート オーラ)」[2021年6月15日(火)発表・2021年秋発売予定] [photo:茂呂 幸正]

ノートオーラのおすすめポイント

・内装はノート以上に上質で、ミドルサイズカーに匹敵

・本革シートを装着するレザーエディションが選べる

・動力性能が高められ、ボディのワイド化で安定性も向上

ノートオーラのレビュー・評価

総合評価 4.0 ★★★★☆

5段階採点の解説

外観

全幅が1700mmを超える3ナンバー車なので、ノートと比べても外観にボリューム感があります。フロントグリルも上質です。

内装

コンパクトカーとしては、内装を丁寧に造り込みました。インパネの上面には布が貼られ、質感を高めています。

走行性能

アクセルペダルを踏み込んだ時の速度上昇が、ノートよりも活発に感じます。17インチタイヤの装着もあり、走行安定性も向上しました。

運転のしやすさ

最小回転半径は5.2m。小回り性能に不満はないですが、ノートの4.9mに比べて少し大回りです。視界はおおむね良いです。

乗り心地

5ナンバー車のノートに比べて、路上の細かなデコボコを伝えにくく快適に感じます。段差を通過した時の乗り心地は大差ないです。

価格の割安度/燃費/維持費

Gグレードの価格はノート Xグレードに比べて44万3300円高いですが、その内の約27万円は装備の違いで埋まります。残りの約17万円でノートオーラの上質感を得られます。

日産 ノート

総合評価の解説

ノートの質感をさらに高めたのがノートオーラです。外観やインパネなどの造りが丁寧で、シート生地も上級化されています。コンパクトカーながら、質感はミドルサイズに匹敵します。

装備も充実しており、後側方車両検知警報、インテリジェントアラウンドビューモニターなど、ノートがオプション設定にしている内容もノートオーラには標準装着されています。

ノートに加わる装備は前述の27万円に相当するため、ノートオーラは、残りの約17万円で内外装の質を高めて動力性能や走行安定性まで向上させました。

ノートオーラは3ナンバー車ですから、ノートに比べると全幅が少しワイドで小回り性能も悪化します。販売店の試乗車でこの点を確かめて、不満を感じなければ選ぶ価値が高いです。

特にノートにメーカーオプション装備を数多く加えるなら、その多くが標準装着されるノートオーラを選ぶ方が割安です。数年後に売却する時もノートオーラが有利です。

良かった点

1. コンパクトカーとしては、走行性能や乗り心地が優れている

2. ボディは小さくても、内装の仕上げが上質で満足度を高めた

3. 視界も良く、3ナンバー車だが運転しやすい

気になった点

1. 後席は腰の収まり方がいま一歩で、座り心地を向上させたい

2. エンジン音はノートよりは静かだが、3気筒の粗さが時々気になる

3. 運転支援のプロパイロットはセットオプションで価格は40万1500円と高額

ノートオーラの基本スペック・価格表

ノートオーラのボディサイズ

ノートオーラは日産のコンパクトカーで、ノートの上級タイプに位置付けられます。居住空間の広さなどを含めた基本部分は、ノートと同じですが、全幅は40mm広い1735mmです。

インパネなど内装の質もノート以上に高く、プレミアムコンパクトカーの雰囲気を感じさせます。

パワーユニットは、ハイブリッドのe-POWERのみです。発電用エンジンは直列3気筒1.2Lです。主要なメカニズムはノートと共通ですが、駆動用モーターの最高出力は136馬力、最大トルクは30.6kg-mに高められ、ノートに比べると20馬力・2kg-mの上乗せです。

ノートオーラの燃費

ノートオーラの発売日と納期の目安

日産 ノートオーラは2021年6月15日に発表、2021年8月17日に発売されました。

納期と今後のモデルチェンジ予想

販売店によると「ノートオーラの納期は約6か月」です。ライバル車のトヨタ アクアとほぼ同じです。ノートオーラが発売されたのは2021年ですから、規模の大きな変更は当分の間行いません。特別仕様車の投入などが考えられます。

最近の売れ行き&人気度

ノートシリーズ全体に占めるノートオーラの割合は、2022年は39%でした。1か月平均登録台数は約3600台です。ノートオーラのみの売れ行きは、スズキ ソリオやホンダ ヴェゼルと同等で中堅水準になります。

ノートオーラのリセールバリュー

リセールバリューの5段階採点:4点

ハイブリッドのe-POWER専用車でもあり、設計も新しいため、コンパクトカーの中では数年後の売却額が高い部類に入ります。残価設定ローンの3年後の残価は新車価格の50%ですから、この比率も高い部類です。有利な条件で売却できます。

ノートオーラのおすすめグレード

ノートオーラNISMO

おすすめグレード:NISMO(290万8400円/2WD)

NISMO(ニスモ)はノートオーラのスポーティグレードですが、価格が割安です。

Gグレードに約25万円を加えると、エアロパーツを含んだ専用の外観、専用アルミホイールと17インチのハイグリップタイヤ、専用のサスペンションとチューニングコンピューター、専用のディスプレイ/ステアリングホイール/シート生地などが加わります。

ライバル車との比較

ノートオーラのライバル車はトヨタ アクアです。同じトヨタのヤリスハイブリッドに比べて、内外装の質、居住性、乗り心地などを向上させました。それでもノートオーラは、内外装の造り、後席の居住性などがアクア以上に優れています。

走りについても、動力性能はノートオーラに余裕を感じます。走行安定性は逆にアクアが優れています。乗り心地もアクアが少し快適で、後方視界はノートオーラが見やすいです。衝突被害軽減ブレーキはアクアが高機能です。

一長一短ですが、プレミアム感覚はノートオーラが強いです。その代わり価格はアクアが割安です。

ノートオーラのカラーバリエーション

ノートオーラを販売店で試乗するときのポイント

ノートオーラは3ナンバー車なので、5ナンバーサイズのコンパクトカーから乗り替える時は、車庫入れや縦列駐車を試し、駐車場での乗降性も確認しましょう。路面の荒れた街中を時速40km以下で走った時には、乗り心地もチェックします。

ノートオーラの特徴とされる内外装の質感、動力性能、加速の滑らかさ、静粛性、安定性なども確認しておきましょう。

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:茂呂 幸正/MOTA編集部】

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