ミュージカル『東京ローズ』 飯野めぐみ, シルビア・グラブ, 鈴木瑛美子, 原田真絢, 森加織, 山本咲希 新国立劇場 オーディション936名参加!

新国立劇場がミュージカル『東京ローズ』を藤田俊太郎の演出により12月に上演。

第二次世界大戦時、日本からアメリカなど連合国に向けた放送されたプロパガンダ放送で出演した“東京ローズ”と呼ばれた女性アナウンサーのひとり、アイバ・戸栗・郁子の物語。2019年に英国のBurnt Lemon Theatreがミュージカル化されたばかりの作品を上演。

新国立劇場のフルオーディション企画の第6弾で上演。出演に飯野めぐみ、シルビア・グラブ、鈴木瑛美子、原田真絢、森加織、山本咲希が発表された。

コメント 演出 藤田俊太郎
新国立劇場フルオーディション第6弾ミュージカル『東京ローズ』にご応募いただき誠にありが とうございました。日本での上演のないミュージカルで、戯曲も譜面もまだ出版されていないこの 作品に挑戦してくださったことを、深く感謝しております。
936 名もの方々にご応募いただき、歌唱映像を全て観させていただきました。全く違う価値観を 持った、お一人お一人の誇らしい生き様を観て、声を聴き、向き合わせていただきました。強い意 志と覚悟を感じました。全員と今回の仕事でご一緒することはできませんでしたが、映像を通して 出会えたことを心から幸せに思っています。未来でまたお会いできると信じています。素晴らしい 舞台表現の創作を通して再会できるよう日々、演出家として努力し続け進んでいきたいと新たに決 意しています。
最初の歌唱映像、そして課題曲映像の選考を経て、お会いした方とは作品との親和を考えながら、 対面の一次選考、二次選考の場を共にしました。貴重な機会ですから、稽古初日だと考えて稽古場 に入り、取り組みました。世代、キャリア、様々な演技スタイルがある中、ワークショップ形式で お一人お一人が日本初演作品に想像力、言葉と歌の魂を宿してくださった時間はとても美しかった です。
キャリアを始めたばかりの漲る勢い、またはキャリアを重ねても自分を疑い挑戦する気持ちで臨 んでくださった勇姿を忘れません。僭越ながら、これからの演劇、ミュージカル、時代を共に創っ ていきたいと心から思いました。
2023 年 12 月の上演ではカンパニー皆でアイバ・戸栗・郁子の人生を生きたいと思います。アイ バはラジオ放送のアナウンサー「東京ローズ」と呼ばれ、戦争と人種差別の犠牲となりました。第 二次世界大戦の、戦前、戦中、そして戦後を、最後まで後悔はない、人を恨まない、とアメリカ人 として信念を貫きました。一市民の女性が国籍を奪われ、時代や運命に翻弄された物語、言葉を客 席に責任を持って届けたいと思います。そして、自分の意志を持ち、同時に他者を受け入れながら 進んだアイバの生き方を、936 名分の想いを胸に、舞台上で鮮やかに表現したいと思います。
最後になりましたが、この作品を創り、私たちに日本初演の機会を与えてくれた BURNT LEMON THEATRE に心からの感謝と敬意を込めて。
大切なお客様を劇場でお待ちしております。新しいミュージカルの誕生を是非お楽しみください。

演劇芸術監督 小川絵梨子
フルオーディション第 6 弾『東京ローズ』のオーディションにご参加くださった方々、ご興味を 持ってくださった方々に心より御礼申し上げます。
本企画では初めてのミュージカル作品となるため、どのぐらいの方々がご興味を持ってくださる かの予測が付かず劇場として少し不安もあったのですが、実際には大変にたくさんの方々がご参加 下さいました。ご出演頂く方々とも、また今回はご出演頂くことが叶わなかった方々とも、この度 の機会にこうして出会わせて頂けたことは劇場として大変に大きな財産であります。オーディショ ンに参加することには、心も体も時間も必要とされることだと思っております。こうして作品に興 味を持ってくださり、そしてお力を貸して下さいましたことに重ねて深く御礼申し上げます。
オーディションとは判定の場ではなく、あくまで作品のための出会いの場だと考えています。今 回ご一緒させて頂くことができなかった方とも、どうかこの先に再びお会いさせて頂けますよう切 に願っております。
『東京ローズ』は、イギリスで初演されたばかりの大変に新しい作品です。先日、イギリスにて 本作を作ったチームの方々にお目にかかったのですが、みなさん 20 代 30 代の若く優れた作り手 であり、新しい作品を作り出していくことに熱意と強い思いを持っていました。新国立劇場での本 作の上演をとても喜び、様々な面で協力して下さっています。
ミュージカルの新作という、劇場として初めての試みになりますが、たくさんの方々のお力を頂 いた上で、きっと素晴らしい作品になると思います。今年の冬の公演を楽しみにして頂けましたら 幸いです。

ものがたり
「Who is Tokyo Rose?」
アイバ・戸栗・郁子は 1916 年にアメリカで生まれアメリカで育った日系二世。日本語の教育を 受けることなく 1920~30 年代のアメリカで青春を過ごした。叔母の見舞いのために 25歳で来日し、すぐに帰国するはずが、時代は第二次世界大戦へと突入、アメリカへの帰国も不可能となっ てしまう。そこでアイバは、母語の英語を生かし、タイピストと短波放送傍受の仕事に就く。戦争によって起こる分断や、離散、別れ。多くの人々を襲った不幸がアイバ自身とその家族の身に も降りかかる。 やがてラジオ・トウキョウ放送「ゼロ・アワー」の女性アナウンサーとして原稿を読むことにな ったアイバ。その女性たちをアメリカ兵たちは「東京ローズ」と呼んだ。終戦後、アイバが行っていたことは、日本軍がおこなった連合国側向けプロパガンダ放送であったとされ、本国アメリ カに強制送還され、国家反逆罪で起訴されてしまう。
本国アメリカから、戦中日本の悪名高きラジオアナウンサー「東京ローズ」であった罪を問われることとなったアイバ。彼女は本当に悪人だったのか……?

概要
ミュージカル『東京ローズ』
日程会場:2023年12月 新国立劇場 小劇場
原作・詞:メリー・ユーン/キャラ・ボルドウィン
作曲:ウィリアム・パトリック・ハリソン
演出:藤田俊太郎
音楽監督:深沢桂子
出演: 飯野めぐみ、シルビア・グラブ、鈴木瑛美子、原田真絢、森加織、山本咲希
芸術監督:小川絵梨子
主催:新国立劇場

WEB:https://www.nntt.jac.go.jp/play/news/detail/13_025018.html

参考:Burnt Lemon Theatre 上映時のPV

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