遺体そのまま放置の息子逮捕「どうすれば」母は行方不明 近隣住民「最近2人を見ない」と通報していた

死体遺棄容疑で63歳の男を逮捕=久喜市

 自宅に遺体を放置したとして、埼玉県警久喜署は16日、死体遺棄の疑いで、久喜市菖蒲町柴山枝郷、無職の男(63)を逮捕した。男と同居していた母親と連絡が取れていないことから、同署は遺体が母親とみて、司法解剖をするなどして身元の特定を進めている。

 逮捕容疑は今月上旬から15日までの間、自宅内に遺体1体を放置した疑い。調べに対し「自分でどうしてよいか分からず放置した」と供述しているという。

 同署によると、15日に近隣住民が「最近2人の姿を見かけない」と、同署に安否確認を依頼する電話が入った。署員が自宅を訪れると男が在宅中で、1階の和室から遺体を発見。遺体に争った形跡や目立った外傷はなかったという。

 同署は死因や放置した経緯を詳しく調べる。

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