厳しい寒さが続いているが、今週末は一気に気温が上がり、春本番の暖かさとなりそうだ。
全国的に3月から4月の気温となるため、多雪地では、なだれや落雪などに注意が必要となる。
また、天気は下り坂で、あす18日(土)の夜からあさって19日(日)は広い範囲で雨が降る見込み。
さらに南よりの風が強まるため、地域によっては「春一番」の発表があるかもしれない。
■気温上昇 20℃予想も
この週末は各地で平年を上回る暖かさとなりそうだ。
土日の予想最高気温は、日本海側の地域は土曜日の方が高い所が多く、福岡は20℃、新潟でも10℃を超える見通し。雪が積もっている所では、なだれや屋根からの落雪、融雪洪水などに注意が必要となる。
一方、関東から西の太平洋側では日曜日の方が暖かくなる予想で、東京は18℃と4月上旬並みまで上がる見込みだ。
■天気下り坂
晴れをもたらした高気圧は東に離れ、西からは前線が近づいてくる。 この前線や低気圧が日曜日にかけて日本列島を通過するため、天気は下り坂に向かう。
土曜日の昼頃から西日本の日本海側で雨が降り出し、夜には西日本や東日本の広い範囲に雨雲がかかってくる見通し。
日曜日の午前中は西日本や東日本で雨脚の強まる所があるが、関東は比較的、雨雲がかかりにくく、晴れ間も期待できそうだ。午後になると、太平洋側の雨は止む所が多いが、北陸や北日本の日本海側では雨や雪が続き、風が冷たくなる見込み。
■南風強まる 「春一番」の可能性も
低気圧や前線の通過に伴って、南よりの風が強まりそうだ。
特に日曜日に強まることが予想され、風速の条件を満たせば、「春一番」が発表される地域があるかもしれない。
■春一番とは
春一番は、立春から春分の間に低気圧が日本海を進み、暖かな南風が強く吹き、前日より気温が上昇した最初の日に発表される。
気象庁では、九州から関東にかけて春一番の発表をするが、基準を満たさず発表されない年もある。
今年は九州南部と奄美では2月10日に発表されている。
(気象予報士・多胡安那)