ニッサン/NMC、2023年のGT300におけるGT-R使用チームを発表。56号車には名取鉄平が加入

 2月17日、日産自動車/日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は、2023年のスーパーGT GT300クラスに参戦するニッサンGT-RニスモGT3使用のオフィシャルカスタマーチーム、さらに48号車NILZZ Racing、360号車RUNUP SPORTSの陣容について発表した。1月にはTBAとなっていた56号車KONDO RACINGのドライバーラインアップには、新たにジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのパートナーとして、名取鉄平が起用されることになった。

 GT300クラスに参戦するニッサンGT-RニスモGT3のオフィシャルカスタマーチームとしては、すでに1月27日にKONDO RACING、GAINERの2台の継続参戦が発表されていたが、このなかで唯一TBAとされていたのが、KONDO RACINGの56号車だった。

 そんな56号車のドライバーとして、オリベイラと組むことになったのは名取だ。名取は2000年生まれで、2017年に鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラを首席で卒業した後、FIA-F4を戦い2019年には渡欧。FIA-F3で武者修行を積んだ。

 2020年に日本に戻った後は、スーパーフォーミュラ・ライツに参戦。スーパーフォーミュラにもスポット参戦した。2021年にはスーパーフォーミュラ・ライツのチャンピオンを獲得し、スーパーGT GT300クラスでも速さをみせてきた。チャンピオンチームに相応しいドライバーなのは間違いないだろう。

 また、オフィシャルカスタマーチーム以外の2台の陣容も発表された。2022年から継続してNILZZ Racing、RUNUP SPORTSの2台が参戦する。両車ともタイヤはヨコハマで、ドライバーとしてはRUNUP RIVAUX GT-Rの青木孝行/田中篤が決定している。

 なお、日産自動車と日産自動車大学校は、レース活動を通じた人財育成プログラム『NISSAN MECHANIC CHALLENGE』を今シーズンも引き続き実施する。このプログラムでは、日産販売会社のテクニカルスタッフや日産自動車大学校の学生がGT300およびスーパー耐久に参加し、プロのレースメカニックとの活動を通じて、技術力とチームワークを向上させることを目指していく。

2023スーパーGT GT300クラス

ニッサンGT-RニスモGT3使用チーム

No Team Car Name Driver Director Tyre

10 GAINER PONOS GAINER GT-R 安田裕信/大草りき 辻子依旦(総監督)藤井一三(監督) ダンロップ

11 GAINER GAINER TANAX GT-R 富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介 藤井一三 ダンロップ

56 KONDO RACING リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平 近藤真彦 ヨコハマ

48 NILZZ Racing 植毛ケーズフロンティア GT-R TBN 井倉淳一 ヨコハマ

360 RUNUP SPORTS RUNUP RIVAUX GT-R 青木孝行/田中篤/TBN 西川正明 ヨコハマ

2月7〜8日のGT300特別スポーツ走行に参加した名取鉄平
2月7〜8日のGT300特別スポーツ走行でのリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R
GTエントラント協会主催GT300特別スポーツ走行で富士スピードウェイを走るゲイナーの11号車
2023スーパーGT富士GTE専有走行 GAINERの10号車GT-R
2022年の植毛ケーズフロンティア GT-R
2022年のRUNUP RIVAUX GT-R

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