小石川後楽園で「よくわかる! 梅講座」開催 文化財指定100周年を記念した展示や伝統芸能公演なども

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。今回は小石川後楽園で行われる「よくわかる! 梅講座」についてや、東京の伝統工芸品紹介する特別企画「職人のいぶき」で江戸時代から変わらぬ製法を守り続ける「江戸箒」を紹介しました。

◆小石川後楽園「よくわかる! 梅講座」

小石川後楽園では、2月19日(日)に、「よくわかる! 梅講座」が行われます。

小石川後楽園の「よくわかる! 梅講座」は、2月19日(日)午前11時30分からと、午後1時30分からの2回、各回約40分、小石川後楽園にある涵(かん)徳亭(とくてい)で行われます。

定員は、各回、先着30人です。

受け付けは、当日の各回開始30分前から、涵(かん)徳亭(とくてい)前で始まります。

講座の参加費は無料ですが、入園料が別途必要です。

さらに、小石川後楽園では、文化財指定100周年を記念したパネル展示や伝統芸能公演など、記念行事が行われます。

詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。

関連リンク
https://www.tokyo-park.or.jp/event/51783.html
https://www.tokyo-park.or.jp/event/50998.html

◆特別企画「職人のいぶき」 #32 江戸箒

東京の伝統工芸品紹介する特別企画「職人のいぶき」。
今回は、時代を超えて愛され続ける、「江戸箒」です。

オフィスビルが立ち並ぶ京橋にのれんを掲げる、創業190年以上の、白木屋傳兵衛商店。
江戸時代から変わらぬ製法を守り続ける、その箒は、「江戸箒」と呼ばれます。

道具本来の目的を追求し続けた、そのフォルムは、実にシンプルで、それゆえに美しい。
その繊細な技巧からは、職人たちの息遣いが聞こえてきます。

伝統を受け継ぐのは、この道11年の神原良介さん。

(神原良介さん)「『今、箒なんて使う人いるの?』って、珍しいものみたいになってきて、でも歴史はずっと培っているので、『江戸箒』は、シンプルにいい道具だと思います」

軽く、柔らかく、コシがある。箒の理想を叶えるために欠かせない作業が…。

(神原良介さん)「草の選別は、指の感覚や目で、硬さと柔らかさの違いを見ていく感じです。草の跳ね返りが早いものは、硬過ぎて、当てた後に埃が舞いやすい。きれいに埃をまとめるのは、ある程度、柔らかく、しなる感じのものが、いい材料で、返しが強いだけのものは、メインでは使わない」

長年、培った感覚を頼りに草を選別し、程よくしなるように編み上げます。

(神原良介さん)「最後に閉じてしまうと分からなくなるんですが、この隙間が、バネ感を出す空間でもあるので、逆にここを最後に埋めないことが、『江戸箒』の軽さにもつながっている」

江戸の職人たちが研鑽を積んだ技法は、今もなお、多くの愛用者を生み続けています。

(神原良介さん)「『江戸箒』を買っておけば間違いないというくらいの評価をいただいているので。

昔からの箒って、ちょっとでも感覚が違うと分かってしまうものなので、いちばん大事なのは、今よりも良いものを作ることではなく、今までと同じ、変わらないものを作り続けることが目標で、その先は、それが少しできたかなと感じてからだと思います」

時代を超え、変わらぬ形を守り続ける江戸箒。そこには、職人のいぶきが感じられます。

都庁第一本庁舎内にある、都内62の区市町村の特産品を扱う「TOKYO GIFTS 62」。

このギフトショップでも、今回、ご紹介した、白木屋傳兵衛商店の商品を取り扱っています。

関連リンク
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/tourism/tokyogifts62/product/03/

番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:杉浦みずき、白戸ゆめの
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/

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