ウッズが338ydのビッグドライブ 悔しがるマキロイは「練習に行く」

世界屈指の長距離砲と張り合う47歳(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 初日(16日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)

タイガー・ウッズがビッグドライブを披露して度肝を抜いた。11番(パー5)でこの日自己最長の338ydを計測するなど、300yd超のショットが8ホール。世界屈指のロングヒッターである同組のロリー・マキロイ(北アイルランド)をアウトドライブする場面もあった。

ツアー復帰戦でボールを変更(撮影/田辺安啓(JJ))

「アドレナリンが出て、ボールが予想以上に飛んでいく」としつつ、リビエラCCのセッティングとかみ合ったプレーであることも強調した。「ロリーやJT(ジャスティン・トーマス)は雨の中でも320ydを飛ばすことができるから、そのときは僕が厳しくなる。1日を通して、コースの転がりを生かせた。コースさえはまれば、まだできると感じている」と冷静に分析する。

7カ月ぶりのツアー復帰戦で、昨年12月のエキシビションマッチに続いて「ブリヂストン ツアーB X ボール」を使用した。自らが共同設計した、よりソフトで高スピン量を誇る「B XS」ではなく、飛距離性能に特長のあるタイプを投入した形。開幕前には米ゴルフダイジェスト(電子版)に対して「ボールスピードが上がったことで飛距離も伸びた。『XS』ほどスピンは入らないが、グリーンを狙うショットで番手を下げられる分、相殺できるんだ。僕が設計を手伝った『XS』はこれまでで最高のオールラウンドなボールだし、飛距離を重視する状況において『X』という選択肢を持っているのは素晴らしいことだ」と説明している。

飛距離300yd超が8ホール(撮影/田辺安啓(JJ))

数少ないとはいえ、47歳に飛距離で前を行かれる場面もあったマキロイは苦笑いで悔しがった。「今週の初めにドライバーのロフトを変えたんだけど、調整が必要かもしれない。レンジで練習してこようかな」と話し、2日目の“リベンジ”に燃えていた。 (カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/亀山泰宏)

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